富士キメラ総研、車載ECU(Electronic Control Unit)の世界市場調査結果を発表
発表日:2019年5月20日

HV/PHV/EV/FCV系、情報通信系、走行安全系の大幅な伸びが期待される車載ECU(Electronic Control Unit)の世界市場を調査
―2030年予測(2017年比)―
■ECUの世界市場14兆4,679億円(79.0%増)
~HV/PHV/EV/FCV系や情報通信系、走行安全系の伸びが拡大をけん引~
●ECUを構成するセンサーの世界市場 1兆8,787億円(58.9%増)
~安全防止機能への対応でイメージセンサー、内燃機関の環境対応などで圧力センサーが伸びる~
マーケティング&コンサルテーションの株式会社富士キメラ総研(東京都中央区日本橋小伝馬町 社長 田中 一志)は、「CASE」をキーワードに搭載が増加する車載電装システムの制御を司るECU(Electronic Control Unit)の市場を調査し、その結果を「車載電装デバイス&コンポーネンツ総調査 2019《下巻:ECU関連デバイス編》」にまとめた。
この調査では、車載ECU6品目(パワートレイン系、HV/PHV/EV/FCV系、走行安全系、ボディ系、情報通信系、スマートセンサー/アクチュエーター)と、それらを構成するセンサーや回路部品などのデバイス26品目の世界市場を調査・分析した。なお、車載電装システム市場については「《上巻:システム/デバイス編》」で調査・分析しており、その結果を4月2日に発表している。
<調査結果の概要>
■ECUの世界市場
※表資料は添付の関連資料を参照
市場は堅調に拡大しており、2018年は前年比4.1%増の8兆4,160億円が見込まれる。自動車1台当たりのECU搭載数の増加や高処理能力が必要なECUの需要が増えるため、今後も市場は拡大を続け、2030年は2017年比79.0%増の14兆4,679億円が予測される。
2018年時点では、ボディ統合制御ECU、エアコンECU、照合ECU、ヘッドランプECU、パワーマネジメントECUなどボディ系の市場規模が大きい。
今後は、価格が比較的高く搭載数も増加する走行安全系や情報通信系の構成比が高まるとみられる。特に走行安全系では、ADAS-ECUや自動運転システムECU、ドライバーモニタリングECUなどが大きく伸びるため、2024年にはボディ系の市場規模を上回ると予想される。
伸び率が最も大きいのは、HV/PHV/EV/FCV系である。中国やEUを中心に環境対応車の販売が拡大するため、2020年頃から関連するECUも大きく伸びるとみられ、2030年の市場は2017年比10.9倍の1兆8,198億円が予測される。スマートセンサー/アクチュエーターは、ADASにおける車載カメラとレーダーセンサーの搭載が大幅に増加するため、伸びるとみられる。
※以下は添付リリースを参照
リリース本文中の「関連資料」は、こちらのURLからご覧ください。
表資料
https://release.nikkei.co.jp/attach_file/0509974_01.JPG
添付リリース
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