富士経済、「2019年 セラミック材料市場の現状と将来展望」調査結果を発表
発表日:2019年3月22日

半導体、自動車、産業向けの増加で拡大する
セラミックス材料の世界市場を調査
― 2024年市場予測(2017年比) ―
■セラミックス材料世界市場 370.9億ドル(23.7%増)
~ 自動車産業や半導体産業の拡大がセラミックス材料の需要増加をけん引 ~
<注目市場>
■CMC(セラミックス複合材料) 54.2億ドル(50.6%増)
~ 自動車部品や原子力発電用途の伸びが期待され市場拡大 ~
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋小伝馬町 社長 清口 正夫)は、多彩な機能を有し陶磁器や包丁などの生活用品をはじめ、スマートフォンやパソコンなどの電子機器や自動車・航空機などの輸送機器の部品、機械製造用の切削工具といった幅広い分野に浸透しているセラミックス材料の世界市場を調査した。その結果を「2019年 セラミック材料市場の現状と将来展望」( https://www.fuji-keizai.co.jp/report/index/111805858.html)にまとめた。
この調査では、セラミックス材料40品目(酸化物系、窒化物系、炭化物系、ホウ化物・混合物、ガラス、溶射材、複合材料)の市場動向に加え、主要企業の動向についても分析した。
<注目市場>
■CMC(セラミックス複合材料)
※グラフ資料は添付の関連資料を参照
CMCは、耐熱性が高く軽量な素材である。セラミックスの欠点である脆さをセラミックス繊維で強化することで材料全体の脆性破壊を防いでいる点が特徴である。
市場は、航空用途を中心に拡大している。今後は航空用途の安定した需要に加え、自動車部品や原子力発電用途の伸びが期待され、さらなる拡大が予想される。航空用途は、航空機エンジン部品においてNi合金からの置き換えが進むことで伸びるとみられる。自動車部品は、現状、欧州の高級スポーツ車でディスクブレーキに採用されており、今後は低コスト化に向けた研究開発が進むことから、普通乗用車への採用による需要増加が期待される。原子力発電用途は、米国のエネルギー省が原子炉核燃料棒をジルコニアからCMCへと代替する開発を行っており、2022年以降の商業化が予定されていることから需要増加が期待される。
※以下は添付リリースを参照
リリース本文中の「関連資料」は、こちらのURLからご覧ください。
グラフ資料
https://release.nikkei.co.jp/attach_file/0505728_01.JPG
添付リリース
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