プレスリリース

東大、位置情報を活用したスマホ向けゲームを利用する中高年の歩数が有意に増加したことを発表

2019/2/6 0:45
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発表日:2019年2月6日

位置情報ゲームを利用する中高年の歩数が有意に増加

-「Pokemon GO」(◇)リリース前後9か月間の歩数分析より-

◇「Pokemon GO」の正式表記は添付の関連資料を参照

1.発表者:

樋野 公宏(東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻 准教授)

浅見 泰司(東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻 教授)

李 廷秀(東京大学大学院医学系研究科公衆衛生学教室 特任准教授)

2.発表のポイント:

◆中高年の歩数について、位置情報を活用したスマートフォン向けゲーム(以下、位置情報ゲーム)の利用者と非利用者で「Pokemon GO」のリリース前後で変化に差があるか調べました。

◆リリース前後9ヶ月という比較的長い期間にわたって歩数を分析したところ、位置情報ゲーム利用者は、「Pokemon GO」のリリース後、非利用者と比べてよく歩き、日平均歩数の差は最大の月で約600歩に達しました。

◆位置情報ゲームが、中高年の健康づくりに有用であることを明らかにした本研究の知見が、新たなゲームアプリの開発や自治体の健康づくり政策立案に活用されることが期待されます。

3.発表概要:

東京大学大学院工学系研究科の樋野公宏准教授らは、2016年7月の「Pokemon GO」リリース前後における中高年の歩数について、位置情報ゲーム利用者と非利用者でその変化に差があるか調べました。

分析対象者は、横浜市が実施する「よこはまウォーキングポイント事業」(注1)の参加者のうち、40歳以上、かつ無作為に送付されたアンケート調査の回答者です。リリース前の1か月(2016年6月)とリリース後の8か月(同8月~2017年3月)を分析期間とし、2017年5月時点における位置情報ゲーム利用者46名(平均年齢56.6歳)と非利用者184名(同57.3歳)の二群の歩数を比較しました。二群で性別、年代、事前の歩数水準が同等になるよう揃えました。

「繰り返しのある二元配置分散分析」(注2)という方法で、リリース前後の二群の歩数の変化を分析した結果、リリース後の8か月のうち3か月(11月、12月、2月)において、リリース前と比べた歩数の平均変化量に二群で統計的に有意な差があり、利用群はよく歩いているということが分かりました(図1)。非利用群が歩数を減らす冬季でも、位置情報ゲームの利用群は歩数を維持したと言えます。属性別分析では、特に55-64歳の利用者がよく歩いていることが分かりました(図2)。これらの知見が、新たなゲームアプリの開発や自治体の健康づくり政策立案に活用されることが期待されます。今後も引き続き横浜市と協力して、都市環境における歩行の促進・阻害要因とその影響を明らかにしていく予定です。

※以下は添付リリースを参照

リリース本文中の「関連資料」は、こちらのURLからご覧ください。

「Pokemon GO」の正式表記

https://release.nikkei.co.jp/attach_file/0501934_01.JPG

添付リリース

https://release.nikkei.co.jp/attach_file/0501934_02.pdf

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