2018年12月19日(水)

プレスリリース

微化研と杏林製薬、抗菌薬分野の探索に関する共同研究開始

2018/10/11 17:05
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発表日:2018年10月11日

微生物化学研究所と杏林製薬株式会社

抗菌薬分野の探索に関する共同研究開始

公益財団法人微生物化学研究会微生物化学研究所(所長:柴崎正勝、以下 微化研)と、キョーリン製薬ホールディングス株式会社の子会社である杏林製薬株式会社(代表取締役社長:穂川稔、以下 杏林製薬)は、この度、微化研が保有する天然物、及びその関連物質(以下、天然物)を杏林製薬に提供することに合意し、多剤耐性菌に有効な抗菌薬の探索をする共同研究を開始しました。

本合意により、杏林製薬は微化研から、ターゲット疾患の主要起炎菌であり、耐性化が問題となっている菌種に対し抗菌活性を有する天然物の提供を受けて評価を実施します。また、一定のクライテリアを達成した天然物については、両者で共同研究開発契約を締結し、リード最適化及び前臨床研究、臨床試験を進めてまいります。

ペニシリンの発見以来、抗菌薬は、細菌感染症の治療薬として人々の健康に大きく貢献してきました。その一方近年では、多くの抗菌剤に耐性を示す多剤耐性菌による感染症が問題となっており、抗菌薬の適正使用とともに、多剤耐性菌に有効な抗菌薬の開発が望まれています。

微化研は微生物の多面的な有効利用に関する優れた基盤研究力を持ち、新規生理活性物質の発見、創製を主目的として業務を行っており、耐性菌にも広く有効なカナマイシン誘導体の合成に成功しています。杏林製薬は、世界初のニューキノロン系合成抗菌薬「ノルフロキサシン」の開発に成功し、現在は「ラスクフロキサシン」を国内で申請しており、感染症領域において幅広い事業展開(予防、診断、治療)を推進しています。

両者は、今回の共同研究を通じて、それぞれの感染症領域における経験・ノウハウ・ネットワークなどの強みを生かし、革新的な抗菌薬の早期創出を実現することで、感染症の患者様とそのご家族の多様なニーズに対するより一層の貢献を目指してまいります。

【微生物化学研究所について】

微生物化学研究会は、故梅澤濱夫博士(当時、国立予防衛生研究所抗生物質部長、東京大学応用微生物研究所教授)が発見した新しい抗生物質カナマイシンの特許料を基に1958年12月に設立され、1962年に微生物化学研究所(微化研)を建設し、制がん抗生物質ブレオマイシン、免疫促進物質ベスタチン等を含む、70品目を超える抗菌抗生物質、40品目を超える制がん抗生物質、50品目を超える酵素阻害物質、数品目の免疫系に作用する物質を発見してきました。さらに微化研では、ストレプトマイシンやカナマイシンなどのアミノグリコシド抗生物質に対する耐性菌の耐性機構の研究を世界に先駆けて行い、耐性菌に広く有効なカナマイシン誘導体(ジベカシン、アルベカシン)の合成に成功しています。このように、微化研では、微生物学、医学、有機合成化学等の研究者が密接に協力して研究を行うとともに、科学・技術の振興と人材育成を図り、研究成果を踏まえ、人類等の疾病の予防及び治療、食料資源の維持・確保、地球環境の改善などに関する生物学的、化学的研究開発事業を展開しています。

以上

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