2018年12月17日(月)

プレスリリース

英Arm、ザイリンクスとコラボしFPGA向け無償Cortex-MプロセッサIPの提供でチップ設計の可能性を拡大

2018/10/2 11:45
保存
共有
印刷
その他

発表日:2018年10月2日

Arm、ザイリンクス社のFPGA向け無償Cortex-MプロセッサIPの提供によりチップ設計の可能性を拡大

英Arm(本社:英国ケンブリッジ、日本法人:神奈川県横浜市、以下Arm)は、FPGAの市場リーダーであるザイリンクス社とのコラボレーションを発表しました。「Arm DesignStart」プログラムの強化により、Arm Cortex-MプロセッサのメリットをFPGA分野にもたらすもので、ザイリンクス社の製品ポートフォリオを対象に、拡張性とプロセッサ・アーキテクチャの標準化を実現します。

■発表の主な内容:

・Armとザイリンクス社のコラボレーションにより、業界で最も堅牢かつ成熟した組み込みエコシステムのメリットと、ザイリンクス社のFPGAの柔軟性が1つに

・「Arm DesignStart」(*1)プログラムの強化によって、組み込み開発者は実績あるArm IPへの迅速、無償かつ容易なアクセスが可能となり、FPGAプロジェクトを迅速化・強化

・最新のアクセスモデルはライセンス費用とロイヤルティが無償で、デバイスのポートフォリオ全体で共通のソフトウェアの基盤を採用しており、より多くの開発者が業界をリードするArmテクノロジーのメリットを活用可能に

*1) https://www.arm.com/resources/designstart

テクノロジーが急速に進化し限界を突破し続ける中、製品設計における柔軟性へのニーズは高まっており、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)/プログラマブル・ロジック・デバイス(PLD)市場の出荷量は、2016年~2022年の間で74%増が予想(*2)されます。その結果、OEMにとっては、アプリケーションに最適化された柔軟な設計をより急ピッチで開発しつつ、投資額も抑えることへの圧力が高まっています。こうした需要に応えるため、開発者にとっては、FPGA、SoC、シングル・ボード・コンピュータ(SBC)に関わらず、最も幅広く採用されたプロセッサとソフトウェア、ツール、ノウハウの最も充実したセットを簡単に利用できる環境が不可欠です。

*2) 出典:Gartner,Inc.,Semiconductor Forecast Database,Worldwide,2Q18 Update,July 2018

米カリフォルニア州サンノゼで開催中の「Xilinx Developer Forum」にて、ArmはFPGAの市場リーダーであるザイリンクス社とのコラボレーションを発表しました。これは、「Arm DesignStart」プログラムを通じてArm Cortex-MプロセッサのメリットをFPGA分野にもたらすもので、ザイリンクス社の製品ポートフォリオを対象に、拡張性とプロセッサ・アーキテクチャの標準化を実現します。今後は、実績あるソフトプロセッサIP、ザイリンクス社のツール群との容易な設計統合、包括的なソフトウェア開発ソリューションを、迅速かつ無償で利用でき、FPGAの成功をより短期間で達成できるようになります。

Cortex-Mプロセッサにより、組み込み開発者が自信を持って設計を行い、イノベーションを実現しつつ、シンプルなソフトウェア開発環境と優れたコード密度のメリットを活用する機会を提供します。さらに、ソフトウェア、ツール、サービスについて、業界で最も広範なテクノロジー・エコシステムのサポートが得られるため、製品の拡張に向けた、貴重かつ利用しやすい手段となります。

開発者にとっては、設計要件、予算、利用可能なリソース、市場投入期間などの要因を考慮した上で、幅広いオプションからの選択が可能になります。膨大な用途やニーズが存在し、ネットワーク化の進むこの世界では、これらの選択肢は、いずれも不可欠なものです。そういったオプションには、SBC、市販チップ、FPGA、カスタムシリコンなどがあります。アプリケーション最適化を進めたFPGAとカスタムのシリコン設計により、設計時の柔軟性や差別化が得られることで、製品メーカーは競争上の優位性を確立できます。設計者はArmのFPGAソリューションを採用することで、以下のメリットを活用し、より短期間で成功を得られます。

・最大限の選択肢と柔軟性:ザイリンクス製品とのFPGA統合により、Cortex-M1(*3)(Cortex-M0プロセッサのFPGA最適化バージョン)とCortex-M3(*4)のソフトプロセッサIPを簡単かつ即時に利用できます。その際のライセンス費用やロイヤルティは一切不要です。

・ソフトウェアコストの削減:シングル・ボード・コンピュータからFPGAまでを対象に、CPUアーキテクチャを標準化することで、OEMの製品ポートフォリオ全体を通じ、ソフトウェアを最大限に再利用できます。

・容易な設計:Vivado Design Suiteを通じ、ザイリンクス社のシステムやペリフェラルIPと容易に統合できます。その際、ドラッグ・アンド・ドロップの設計アプローチを通じて、Cortex-Mプロセッサ搭載のFPGAシステムを開発できます。

・市場投入期間の短縮:Armベースのマイクロコントローラを対象としたフル機能のソフトウェア開発スイートのArm Keil MDK(*5)など、大規模なソフトウェア・エコシステムとArmで設計を行う第三者の知識基盤を活用できます。

*3) https://www.arm.com/products/silicon-ip-cpu/cortex-m/cortex-m1

*4) https://www.arm.com/products/silicon-ip-cpu/cortex-m/cortex-m3

*5) https://www2.keil.com/designstart

【ザイリンクスベースの強力な設計】

Armとザイリンクス社とのパートナーシップは、Armプロセッサの持つ柔軟性のメリットをすべての開発者に開放するものです。ArmのFPGAソリューションは、ザイリンクス社のSpartan、Artix、Zynqのポートフォリオを対象とする一貫したアーキテクチャを通じ、開発作業をシンプル化します。Armとザイリンクス社のコラボレーショにより、Zynq SoCポートフォリオに組み込まれたCortex-Aプロセッサと、新登場のCortex-MソフトIPをDesignStartで使用することで、開発者は単一のプロセッサ・アーキテクチャでヘテロジニアス・コンピューティングのメリットを活用できます。高性能のCortex-A、リアルタイムのCortex-M、カスタムロジックなど、処理タスクを適切な演算エンジンに割り当てることで、より高度な製品の開発が可能です。

【Arm DesignStartの成功と今後】

DesignStartプログラムは、2010年よりArm IPへの迅速なアクセスを実現しています。DesignStartでは、Armの実績あるIPとサブシステムを迅速に利用しつつ、前払費用は低額または一切不要で、Armのエコシステムを通じて豊富なリソース、サポート、ツール、設計サービスを利用できるため、企業はリスクを最小限に抑えた設計が可能です。過去12カ月だけでも、DesignStartによるプロトタイピングのダウンロードは3,000件を上回っており、Armプロセッサについて300件以上の商用ライセンスを締結しています。「1兆個のデバイスがネットワークにつながる」というビジョンの実現に向け、Armの取り組みが継続する中、FPGA向けのCortex-Mプロセッサが加わることで、開発者によってはより利用しやすい環境が整います。

詳細については、以下のリンク先をご参照ください(英語)。

https://www.arm.com/resources/designstart/designstart-fpga

■Armについて

Armのテクノロジーは、コンピューティングとコネクティビティの革命の中心として、人々の暮らしや企業経営のあり方に変革を及ぼしています。そのエネルギー効率に優れた高度なプロセッサ設計は、1,250億個以上のチップを通してインテリジェントなコンピューティングを実現してきました。Armのテクノロジーは各種センサーからスマートフォン、スーパーコンピュータまで、さまざまな製品をセキュアにサポートしており、世界人口の70%以上に使用されています。さらに、このテクノロジーにIoTソフトウェアやデバイス管理プラットフォームを組み合わせ、顧客がコネクテッドデバイスからビジネス価値を生み出すことを可能にしています。Armは現在1,000社以上のテクノロジーパートナーとともに、チップからクラウドまで、演算が行われるあらゆる分野における設計、セキュリティ、管理を支える技術の最先端を担っています。

全ての情報は現状のまま提供されており、内容について表明および保証を行うものではありません。本資料は、内容を改変せず、出典を明記した上で自由に共有いただけます。ArmはArm Limited(またはその子会社)の登録商標です。その他のブランドあるいは製品名は全て、それぞれのホールダーの所有物です。(C)1995-2018 Arm Group.

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ速報トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報