2019年2月16日(土)

プレスリリース

東北大、カドミウムや鉛を含まない量子ドット緑色蛍光体を開発

2018/6/21 14:40
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発表日:2018年6月21日

カドミウムや鉛を含まない量子ドット緑色蛍光体を開発

-スーパーハイビジョン放送に適合した広色域ディスプレイに最適-

【発表のポイント】

・カドミウムや鉛を含まない量子ドットで単色性の高い緑色発光を世界で初めて実現した。

・量子ドット蛍光体は、次世代の広色域ディスプレイに最適の蛍光体だが、セレン化カドミウムや鉛を含有する材料が使用されていた。

・セレン化カドミウムと同等のスペックを有し、有毒なカドミウムや鉛を含まない量子ドット蛍光体の開発が切望されていた。

・本成果は、量子ドットディスプレイをはじめ、多様な次世代広色域ディスプレイへの応用が期待される。

【概要】

東北大学多元物質科学研究所の佃諭志助教、小俣孝久教授らは、テルル化亜鉛のテルルの一部をセレンで置き換えた量子ドット(注1)により、単色光に近い緑色を発する蛍光体(注2)の開発に成功しました。量子ドットからの蛍光は単色性が高いことから、スーパーハイビジョン放送(注3)に適合した広い色域を達成する次世代ディスプレイへの応用が進められています。セレン化カドミウム量子ドットを蛍光体に使用した液晶ディスプレイが既に市販されていますが、カドミウムには毒性があるため、より安全な量子ドット蛍光体が強く望まれています。リン化インジウムなどの代替材料の開発が行われていますが、セレン化カドミウムと同等の単色性が実現できないという課題がありました。最近、鉛を含有するペロブスカイト化合物(注4)の量子ドットで、単色性の高い緑色蛍光体が報告され、ディスプレイへの応用が検討され始めていますが、鉛の毒性が懸念されています。

カドミウムや鉛を含まずに単色性の高い緑色蛍光を発する本成果の量子ドットにより、次世代広色域ディスプレイの安全性が大幅に向上するものと期待されます。

本研究成果は、2018年6月20日公開の米国化学会専門誌 ACS Omega誌にオンライン掲載されました。

※以下は添付リリースを参照

リリース本文中の「関連資料」は、こちらのURLからご覧ください。

添付リリース

http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0483087_01.pdf

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