2018年6月23日(土)

プレスリリース

理研、ゲノム中のウイルスを抑制する仕組みを解明

2018/6/13 16:00
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発表日:2018年6月13日

ゲノム中のウイルスを抑制する仕組みの解明

-レトロエレメント抑制遺伝子の網羅的同定-

 

 理化学研究所(理研)開拓研究本部眞貝細胞記憶研究室の眞貝洋一主任研究員、福田渓基礎科学特別研究員らの国際共同研究チーム(※)は、ウイルスに由来するDNA配列であるレトロエレメント[1]の抑制に関わる新しい遺伝子を発見しました。

 本研究成果は、遺伝子やウイルスを抑制する機構の解明に貢献すると期待できます。

 哺乳動物のゲノムの約半分は、レトロエレメントというウイルスに由来するDNA配列で占められています。レトロエレメントの異常な発現は、近傍遺伝子の発現への影響や、転移によるゲノムの損傷を引き起こすため、その発現はエピジェネティック修飾[2]により抑制されています。しかし、その抑制機構の詳細は明らかではありません。

 今回、国際共同研究チームは、CRISPR-Cas9システム[3]を用いた遺伝子ノックアウトスクリーニングにより、50以上もの新しいレトロエレメント抑制因子を同定しました。そして、それらのうちMORC2AとRESF1の分子機能を解析したところ、MORC2AとRESF1はレトロエレメント抑制機構の異なる段階で働くことが分かり、レトロエレメントの抑制が確立する機構の一端が明らかになりました。

 本研究は、国際科学雑誌『Genome Research』オンライン版(5月4日付け)に掲載されました。

 ※国際共同研究チーム

 ・理化学研究所 開拓研究本部 眞貝細胞記憶研究室

  主任研究員 眞貝 洋一(しんかい よういち)

  基礎科学特別研究員 福田 渓(ふくだ けい)

 ・英国 ウェルカムサンガー研究所

  グループリーダー 遊佐 宏介(ゆさ こうすけ)

 ・埼玉医科大学ゲノム医学研究センター

  教授 奥田 晶彦(おくだ まさひこ)

 ※研究支援

  本研究は、日本学術振興会(JSPS)科学研究費補助金基盤研究A「H3K9メチル化による転写抑制の実体の解明(研究代表者:眞貝洋一)」による支援を受けて行われました。

 *以下は添付リリースを参照

 

 

リリース本文中の「関連資料」は、こちらのURLからご覧ください。

添付リリース

http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0482409_01.pdf

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