発表日:2018年4月27日
出資型新事業創出支援プログラム(SUCCESS)における
ロボティック・バイオロジー・インスティテュート株式会社の株式譲渡について
JST(理事長 濱口 道成)は、出資型新事業創出支援プログラム(SUCCESS)において、JSTが保有するロボティック・バイオロジー・インスティテュート株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役 小川 昌寛、以下「RBI社」という)の全株式について、株式会社安川電機(本社:北九州市八幡西区、代表取締役社長 小笠原 浩、以下「安川電機」という)へ譲渡しました。
RBI社は、JSTの平成16年度 先端計測分析技術・機器開発プログラムにおける研究課題「超高感度質量分析のためのサンプル前処理・導入システムの開発」(チームリーダー:夏目 徹(産業技術総合研究所 センター長))の研究開発成果をさらに発展させるために設立されたベンチャー企業です。
RBI社は、ライフサイエンス分野の実験において、熟練した研究者の手技を正確に再現するための要素作業をパッケージ化し、双腕ロボットを用いて自動化することで「結果の再現性」を大きく改善します。これにより、研究機関や製薬企業での開発を効率よく進めるロボットシステムや受託サービスを提供する事業を展開しています。
JSTはこの度、JSTが保有するRBI社の全株式を安川電機に譲渡しました。安川電機は長年RBI社と共同開発を行い、ベースとなる双腕ロボットを提供しており、高いシナジーが期待されます。安川電機との強い連携の下実用化することが、将来さらに事業を加速し発展させるうえで最善と判断したものです。
JSTは、先端技術を実用化し社会へ還元するため、平成26年4月より「出資型新事業創出支援プログラム」(略称:SUCCESS SUpport Program of Capital Contribution to Early-Stage CompanieS)を実施しています。
本事業は、JSTの研究開発成果の実用化を目指すベンチャー企業に対してJSTが出資し、JSTのネットワークを活用して人的・技術的援助を行うことで、その創出と成長を促進し、当該ベンチャー企業が行う事業活動を通じてJSTの研究開発成果の実用化・社会還元を促進することを目的としています。JSTが出資してベンチャー企業の株主になることで、民間の資金を誘引する「呼び水効果」を狙っています。
SUCCESSホームページURL: https://www.jst.go.jp/entre/
<参考>
JSTは平成27年11月25日に本件出資実行について公表しています。
URL: https://www.jst.go.jp/entre/release/151125.pdf
<ロボティック・バイオロジー・インスティテュート株式会社について
企業名:ロボティック・バイオロジー・インスティテュート株式会社
設立日:平成27年6月22日
本社所在地:東京都江東区
代表取締役:小川 昌寛
事業内容:
・バイオメディカル作業及びライフサイエンス作業を行うロボット施設の運営
・ロボット及びロボット周辺機器の開発・販売・保守
・バイオメディカル作業及びライフサイエンス作業に関するデータと知的財産の管理及び利活用