2018年10月22日(月)

プレスリリース

名大と九大など、尿中マイクロRNAから「癌」を特定する技術を発見

2017/12/16 4:00
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発表日:2017年12月16日

尿中マイクロ RNA から「癌」を特定!

名古屋大学大学院工学研究科の馬場 嘉信教授、安井 隆雄助教らの研究グループは、九州大学先導物質化学研究所の柳田 剛教授、国立がん研究センター研究所分子細胞治療研究分野の落谷 孝広分野長、大阪大学産業科学研究所の川合 知二特任教授との共同研究で、尿 1mL から、がん(肺、膵臓、肝臓、膀胱、前立腺)を特定する技術を新たに発見しました。

尿中に含まれる細胞外小胞体(注1)(大きさ 40~5000 ナノメータ)は、生体機能を制御するマイクロ RNA(注2)を内包していることが知られています。このマイクロ RNA は、がん患者/非がん患者で発現しているものが異なっていると考えられてきましたが、効率的に尿中細胞外小胞体を捕捉する技術がないために、尿中マイクロ RNA によるがん診断は困難であるという問題が生じていました。

本研究では、ナノスケールの棒(ナノワイヤ)(注3)を用いて、尿中の細胞外小胞体を捕捉する新しい技術を構築し、そのナノワイヤが尿中細胞外小胞体を 99%以上捕捉する新しい素材であることを発見しました(図1)。また、このナノワイヤで捕捉した尿中細胞外小胞体の内部のマイクロ RNA を解析すると、1000 種類以上のマイクロ RNA が尿中に存在していることも世界で初めて発見しました(人間のマイクロ RNA は 2000 種類以上見つかっているのに対し、従来の技術では 200~300 種類しか見つかっていなかった)(図2)。さらに、がん患者/非がん患者の尿を用いた解析を行うことで、がん患者/非がん患者で特異的に発現しているマイクロ RNA が存在することを明らかにしました(図3)。

この研究成果は、平成 29 年 12 月 15 日付午後 2 時(米国東部時間)米国科学雑誌「Science Advances」オンライン版に掲載されます。

本研究は、科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究推進事業 個人型研究(さきがけ)「超空間制御と革新的機能創成」研究領域(研究総括:黒田 一幸)における研究課題「がん転移メカニズム解明にむけた人工超空間の創製」(研究者:安井 隆雄)、日本医療研究開発機構(AMED)次世代治療・診断実現のための創薬基盤技術開発事業「体液中マイクロ RNA 測定技術基盤開発」(代表者:落谷 孝広、実施代表者:馬場 嘉信)、日本学術振興会(JSPS)科学研究費補助金基盤研究 A「がん超早期診断・予防のためのがん特異的エクソソーム超高精度解析デバイス」(代表者:馬場 嘉信)の一環として行われました。

※リリース詳細は添付の関連資料を参照

リリース本文中の「関連資料」は、こちらのURLからご覧ください。

リリース詳細

http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0465986_01.pdf

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