2017年12月16日(土)

プレスリリース

東工大・熊本大・早大など、ドローンが耳を澄ませ要救助者の位置を検出し迅速な人命救助を支援できるシステムを開発

2017/12/7 17:35
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発表日:2017年12月7日

ドローンが耳を澄まして要救助者の位置を検出

~災害発生時の迅速な救助につながる技術を開発~

 

■ポイント

 ○ドローンのようなロボットによる人命救助はカメラなど視覚的な方法が主

 ○集音方法を工夫して雑音を減らし、瓦礫の下の人の声などを検出

 ○迅速かつ効率的な人命救助に活用できる全天候型システムを開発

 ○暗くても、うるさくても、見えない場所でも、音を検出可

 内閣府 総合科学技術・イノベーション会議が主導する革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)タフ・ロボティクス・チャレンジ(プログラム・マネージャー:田所 諭)の一環として、東京工業大学の中臺(なかだい) 一博 特任教授、熊本大学の公文 誠 准教授、早稲田大学の奥乃 博 教授、鈴木 太郎 助教らの研究グループは、ドローン自体の騒音や風などの雑音を抑え、要救助者の声などを検出して、迅速な人命救助を支援できるシステムを世界で初めて開発した。

 このシステムは、3つの技術要素(HARK(注1)を応用したマイクロホンアレイ技術(注2)によるドローンや風の騒音下での音源検出の実現、音源の三次元位置推定・地図表示技術開発によるわかりやすいユーザインタフェースの構築、ケーブル1本で接続可能な全天候型マイクロホンアレイの開発)が組み合わさることで構築されている。これまで災害現場では静かに聞き耳を立て要救助者の居場所を探り当てていた。このシステムにより、人が瓦礫の中にいて見つけにくい場合や、夜間、暗所などカメラが使えない場所でも、要救助者を発見できることが期待される。

 本成果は、以下の事業・研究プロジェクトによって得られました。

 内閣府 革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)

 URL:http://www.jst.go.jp/impact/

 プログラム・マネージャー:田所 諭

 研究開発プログラム:タフ・ロボティクス・チャレンジ

 研究開発課題:UAV搭載マイクロホンアレイを用いた音源探索・同定

 研究開発責任者:中臺 一博

 研究期間:平成26年度~平成30年度

 ※ロゴは添付の関連資料を参照

 この研究開発課題では、ドローン等に搭載したマイクロホンアレイを用いた音源探索技術、音源同定技術の開発に取り組んでいます。

<田所 諭 ImPACTプログラム・マネージャーのコメント>

 ImPACTタフ・ロボティクス・チャレンジは、災害の予防・緊急対応・復旧、人命救助、人道貢献のためのロボットに必要不可欠な、「タフで、へこたれない」さまざまな技術を創り出し、防災における社会的イノベーションとともに、新事業創出による産業的イノベーションを興すことを目的とし、プロジェクト研究開発を推進しています。

 災害現場での要救助者発見には音声情報が重要な役割を果たしますが、実際には周囲の騒音や機材の音によって、助けを求める声を聞くことは大変困難です。倒壊家屋の人命捜索においては、全ての発生音を停止させ、静かにして声を聞き取る「サイレントタイム」が実施されています。特に有人ヘリやドローンでは、プロペラや風による騒音が大きく、地上から呼ぶ人の声を聞くことは、これまでは非常に困難でした。

 本研究は、全天候型マイクロホンアレイと、ロバスト音声信号処理技術により、音源の三次元位置推定、地図表示を合わせた、大きな非連続イノベーションです。本技術をドローンに搭載すれば、地上から呼ぶ人の声や、条件が良ければ瓦礫内や屋内からの声をも聞き取り、声を発する人の場所を三次元的に特定することが可能です。今後、ドローンはもとよりさまざまな救助資機材にこの技術が搭載されることにより、要救助者発見につながる音声情報の収集が可能になり、大規模地震災害や水害などでの人命救助実績につながると期待されます。

 ※リリース詳細は添付の関連資料を参照

 

 

リリース本文中の「関連資料」は、こちらのURLからご覧ください。

ロゴ

http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0465595_01.jpg

リリース詳細

http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0465595_02.pdf

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