2017年11月24日(金)

プレスリリース

東北大、シリコーン組成モノリス型多孔体「マシュマロゲル」を用いた液体窒素保持材を開発

2017/11/10 15:45
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発表日:2017年11月10日

シリコーン組成モノリス型多孔体「マシュマロゲル」

を用いた液体窒素保持材を開発

~市販魔法瓶水筒を用いて凍結試料の長時間運搬が可能に~

 

【概要】

 東北大学学際科学フロンティア研究所 早瀬元・助教は名古屋大学 大矢康貴・技術職員とともに、市販魔法瓶水筒にシリコーン組成モノリス型多孔体「マシュマロゲル」を詰めることで作製可能な、簡易な凍結胚運搬容器(小型ドライシッパー)を開発しました。-150℃以下を長時間保持可能な器具をDIYで作製可能であることから、動物胚や精子などを近隣施設へ運搬する際に活用されることが期待されます。本成果は11月1日にApplied Materials Todayで公開されました。

 Hayase, G.; Ohya, Y. “Marshmallow-like silicone gels as flexible thermal insulators and liquid nitrogen retention materials and their application in containers for cryopreserved embryos”, Applied Materials Today 2017, 9, 560-565.

 doi:10.1016/j.apmt.2017.10.004

 ※参考画像は添付の関連資料を参照

【詳細な説明】

1. 背景

 医学・生物学の研究分野では技術の進展により、遺伝子改変や突然変異マウスなどさまざまな種類のマウスが作出されており、その胚・精子を凍結保存して輸送するケースが多くなっています。これら凍結胚・凍結精子の長期保存や輸送には-150℃以下を長時間保つ必要があるため、冷媒に液体窒素を用いています。凍結胚・凍結精子の輸送には、内部に液体窒素吸収材が埋め込まれた特殊容器(ドライシッパー)が使用されていますが、高価で重量があるという問題点がありました。これまで、日本の大学研究環境では数十分から数時間内の少量輸送が多く、これらの容器はオーバースペックであったため、軽量化小型化が望まれていました。また、日本の若手研究者の予算は逼迫しており、安価な研究器具のニーズが高くなっていました。本研究では、マシュマロゲルと市販の水筒を用いて、凍結細胞輸送容器としての応用検討を目的としました。

 マシュマロゲルは2011年に早瀬助教らが発表したシリコーン組成のモノリス型多孔体[1]であり、高い柔軟性や撥水性などの性質を持ち、簡易なプロセスにより幅広い形状で作製可能であることから(図1)、これまでさまざまな再現実験が行われてきました。加えて、液体窒素中でもある程度の柔軟性を有することから、2013年の論文では液体窒素をスポンジのように吸収・圧搾するデモンストレーションを論文中で報告しています[2]。この材料を液体窒素吸収に用いれば長時間保持が期待できることから、今回の研究が行われました。

 ※図1は添付の関連資料を参照

 ※リリース詳細は添付の関連資料を参照

 

 リリース本文中の「関連資料」は、こちらのURLからご覧ください。

参考画像

http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0463055_01.JPG

図1

http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0463055_02.JPG

リリース詳細

http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0463055_03.pdf

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