富士キメラ総研、機能性塗料の国内市場と塗料の世界市場調査結果を発表
発表日:2017年11月9日

機能性塗料の国内市場と塗料の世界市場を調査
国内塗料市場は横ばいも、機能性塗料市場は拡大、2020年に3,000億円突破の予測
■耐火塗料市場 2021年予測 90億円(2016年比55.2%増)
~屋外使用が可能などのメリットがあり、屋外耐震補強用鉄骨材向け伸びる~
マーケティング&コンサルテーションの株式会社富士キメラ総研(東京都中央区日本橋小伝馬町 社長 田中 一志)は、使用環境によって多岐にわたる機能が求められる塗料の市場について調査した。その結果を報告書「2018年版 機能性塗料市場・グローバル展開と将来展望」にまとめた。
この報告書では塗料市場を用途別に22品目に分類したほか、機能性に着目し物理・化学的機能塗料7品目、熱的機能塗料3品目、光・電気的機能塗料4品目、環境対応塗料3品目の計17品目の機能性塗料、さらに塗料用樹脂8品目の市場について現状を調査し、将来を予想した。
<注目の機能性塗料 国内市場>
※グラフ資料は添付の関連資料を参照
■遮熱塗料
太陽光(近紫外線)を効率的に反射することで、温度上昇を抑える機能を有する塗料である。
地球温暖化やヒートアイランド現象への有効な対策として以前から普及が進んでいた遮熱塗料は、2011年の東日本大震災の発生により節電や省エネへのニーズが高まる中、施工が簡易ですぐに効果が期待できることから更に需要が増加した。
汎用性も高く、住宅、工場、倉庫など建築物の屋根や外壁、コンテナやタンクなどの設置物、自動車やバスなどのボディ、路面など様々な用途で利用される。特に建築向けでは政府や自治体の補助金があることから、遮熱塗料の採用が増加している。
一般塗料を代替する形で今後も市場は拡大し、2021年には2016年比20.3%増の255億円が予測される。
■耐火塗料
火災など熱の影響を受けると不燃性ガスを放出しながら数十倍に発泡・膨張し、断熱性に優れた炭化層を形成することで、被塗装部を火災から守ることを目的とした塗料である。
ロックウールや耐火ボードなどの耐火被覆材と比較し美粧性に優れ、屋外使用が可能、2ミリメートルと薄膜ながら耐火効果が期待できるといったメリットがある。認知度の高まりや屋外耐震補強用鉄骨材向けなどの需要獲得もあり、市場は拡大している。認定取得が進むことで耐火塗料の使用が可能となる鋼材の種類が増えていくことや、東京五輪での建築需要の増加により今後も伸びが予想され、2021年には2016年比55.2%増の90億円が予測される。
※リリース詳細は添付の関連資料を参照
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http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0462929_01.JPG
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