発表日:2017年6月28日
自分の歯が多く保たれている高齢者は
健康寿命長く、要介護日数短い
【発表のポイント】
・高齢者を追跡した大規模データを分析し、要介護になる前の歯の本数と、寿命・健康寿命(日常生活に制限のない期間)・要介護でいる期間の関連を調べた。
・その結果、自分の歯が多く保たれている人は、寿命が長いだけではなく、健康寿命が長く、要介護でいる期間が短かった。
・歯の健康を保つことが、健康寿命の延伸と要介護でいる期間の短縮に寄与する可能性が示された。
【概要】
東北大学大学院歯学研究科の松山祐輔歯科医師は、高齢期に保持できている歯の本数が多い人は健康で長生きであることを明らかにしました。
今回、全国24自治体の要介護認定を受けていない高齢者を追跡したデータを分析し、要介護になる前の歯の本数と、寿命・健康寿命(日常生活に制限のない期間)・要介護でいる期間の関連を調べました。その結果、自分の歯が多く保たれている人は、0本の人にくらべ、寿命が長いだけではなく、健康寿命が長く、要介護でいる期間が短いことがわかりました。
これにより歯の健康を保つことが、健康寿命の延伸と要介護でいる期間の短縮に寄与する可能性が示されました。
本研究は、厚生労働省、文部科学省などから研究費の援助を受けて行われました。
この研究成果は、2017年6月13日米国科学誌Journal of Dental Researchに掲載されました。
※グラフ資料は添付の関連資料を参照
【研究の背景】
歯が多いと死亡率が低いことや要介護になりにくいことが先行研究で示されています。しかし、要介護でいる期間との関連は明らかではありませんでした。そこで本研究は、要介護になる前の歯の本数と、寿命・健康寿命(日常生活に制限のない期間)・要介護でいる期間の関連を明らかにすることを目的としました。
※リリース詳細は添付の関連資料を参照
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グラフ資料
http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0449543_01.JPG
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