富士経済、スキンケア・フレグランスの国内市場の調査結果を発表
発表日:2017年5月22日

インバウンド需要に加えて、国内需要の開拓も進み好調が続く
スキンケア、フレグランスの国内市場を調査
■スキンケア…オールインワンや全顔用シートパックなどの伸びがけん引し、2017年以降も市場は拡大
■フレグランス…オードパルファン、ライトフレグランスなどが若年層も取り込み好調が続く
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋小伝馬町 社長 清口 正夫 03-3664-5811)は、2017年2月から6分野44品目の化粧品国内市場について、3回に分けて調査を行う。その第1回目の調査結果を報告書「化粧品マーケティング要覧 2017 No.1」にまとめた。
今回の報告書No.1ではスキンケア9品目とフレグランス5品目を対象とした。なお、No.2ではヘアケア・ヘアメイクとメンズコスメティックスを、No.3でメイクアップとボディケアの市場を調査・分析し、結果を報告する予定である。
<調査結果の概要>
■スキンケアの国内市場
※グラフ資料は添付の関連資料を参照
2014年10月に外国人旅行者向けの消費税免税制度の対象が化粧品にまで広がったことにより、制度品メーカーやセルフブランドを中心に百貨店やドラッグストアにおいてインバウンド需要の獲得が進んだ。小売り側でも免税レジの整備やカウンセリングにおける言語対応の強化、中国や英語でのPOP作成を始めとする売場作りに努めたことにより、2015年の市場は前年比5.4%増の1兆862億円と大幅に拡大した。
2016年は一時的に為替が円高にシフトしたことで外国人旅行者の購入単価が減少したものの、年末には為替が円安に振れたことによりインバウンド需要の取り込みが進んだ。特に日本ならではの丁寧なカウンセリングが体験できる制度品系プレステージブランドなどが人気となった。
国内需要は景況感の改善が続いていることにより、アンチエイジングなどの機能性訴求の高価格帯品が好調だった。加えて、ニーズの高い時短ケアを訴求したオールインワン(モイスチャー)や全顔用シートパックが需要を取り込み、2016年の市場は前年比3.4%増の1兆1,230億円となった。
2020年の東京五輪開催まで外国人旅行者の増加が予想されることにより、2017年以降もインバウンド需要の獲得による更なる市場拡大が期待される。特に、制度品系プレステージブランドが丁寧なカウンセリングなどの"コト消費"が体験できるため伸びが予想される。国内需要は時短ケアへのニーズが高いためオールインワンが引き続き拡大するほか、美容液や乳液などの複数機能を兼ねた全顔用シートパックや、塗って寝るだけで高い美容効果が期待できる"スリーピングパック"を謳ったクリームやジェルなどが需要を集めるとみられる。
※リリース詳細は添付の関連資料を参照
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http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0445719_01.JPG
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