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東大、アナフィラキシーを抑える分子を発見

2017/4/27 20:00
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発表日:2017年4月27日

アナフィラキシーを抑える分子の発見

1.発表者

中村 達朗(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用動物科学専攻 特任助教)

藤原 祐樹(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用動物科学専攻 修士課程2年)

山田 涼太(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用動物科学専攻 当時 学部6年)

藤井 渉 (東京大学大学院農学生命科学研究科 応用動物科学専攻 助教)

濱端 大貴(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用動物科学専攻 修士課程2年)

前田 真吾(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用動物科学専攻 当時 特任助教)

村田 幸久(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用動物科学専攻 准教授)

2.発表のポイント

◆マスト細胞にはプロスタグランジンD2(PGD2)合成酵素が多く発現していた。全身や肥満細胞特異的にPGD2合成酵素を欠損させたマウスや、PGD2受容体であるDPを欠損させたマウスでは、血管透過性の急激な上昇を伴う血圧や体温の低下などのアナフィラキシー症状が劇的に悪化した。

◆DP受容体を刺激する薬を投与すると、アナフィラキシー時にみられる血管透過性の亢進がおさえられ、その症状を改善することに成功した。

◆アナフィラキシーを抑える分子が特定されることで、治療方法の開発につながることが期待される。

3.発表概要

東京大学大学院農学生命科学研究科の村田幸久准教授と中村達朗特任助教らの研究グループは、アナフィラキシー反応を起こしたマウスを用いて、マスト細胞から産生されるPGD2が血管透過性の急激な上昇を抑えることで、過度なアナフィラキシーを抑える働きを持つことを発見した。さらに、PGD2が作用する受容体を突き止め、薬物を用いたこの受容体への刺激がアナフィラキシーの抑制に有用であることを証明した。

つまり、マスト細胞はヒスタミンを放出することでアナフィラキシー反応を引き起こすとともに、その反応の行き過ぎを抑えるために、PGD2を同時に産生していることが証明された。PGD2を応用することで、新しいアナフィラキシーの治療法につながることが期待される。

※リリース詳細は添付の関連資料を参照

リリース本文中の「関連資料」は、こちらのURLからご覧ください。

リリース詳細

http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0443380_03.pdf

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