東大と旭硝子、社会連携講座「フッ素および有機化学融合材料・生命科学講座」を開設
発表日:2017年4月21日
東京大学とAGC旭硝子社会連携講座
「フッ素および有機化学融合材料・生命科学講座」を開設
国立大学法人東京大学(総長:五神真、以下東京大学)とAGC旭硝子(旭硝子株式会社、社長:島村琢哉)は、東京大学工学系研究科化学生命工学専攻に、同専攻全体がAGC旭硝子と包括的な共同研究を行う社会連携講座「フッ素および有機化学融合材料・生命科学講座」(講座担当:野崎京子 教授(特任・兼務))を 4 月 1 日に開設しました。また、本講座の実験室・居室の第 1 期分が本日 4 月 21 日 本郷キャンパス内に完成し、共同研究を本格的に開始しました。
今回開設する社会連携講座は、東京大学が材料工学・有機化学・生命科学などの幅広い領域において保有する最先端の学術的知見と、AGC旭硝子が50年以上にわたり培ってきたフッ素関連技術を融合することにより、フッ素化学・有機化学・生命科学の分野を超えた新しい領域の開拓を目指し、以下のテーマに取り組みます。
(1)含フッ素構造による優れた反応性を利用した、より環境負荷が低く安全な有用物質生産プロセスの開発
(2)含フッ素構造の特性を活かした有機機能性材料を創出するための新たな反応方法開発
(3)含フッ素構造の生理活性を活かした医薬有効成分の発見
さらに、オープン・イノベーションにより、さまざまな産業分野に応用可能な有用物質およびその生産プロセスを創出して、化学産業の発展に寄与することを目指します。
また、本日 4 月 21 日、本郷キャンパス内に本講座の実験室・居室の第 1 期分が完成しました。2014 年に実験研究室のリノベーションとして初めてグッドデザイン賞を受賞した望月公紀氏(京都造形芸術大学准教授・建築家)が「イノベーションの創出と快適で安心安全な研究・実験環境の実現」をコンセプトとしてデザインしたこの実験研究室は、ホワイトボードのように思いついたアイデアを書いたり消したりできるAGC旭硝子のカラーガラスや、プレゼンテーション画面を表示するガラス製透明スクリーンを壁面や間仕切りとして使うことで、明るく快適でクリエイティブな環境を実現しています。なお、第2期分は本年 7 月末頃に完成予定です。
以上
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