東大、道路からインホイールモーターへの走行中ワイヤレス給電に成功
発表日:2017年4月5日
世界初 道路からインホイールモータへの走行中ワイヤレス給電に成功
~新しい走行中給電のかたち~
■発表のポイント:
◆道路からインホイールモータ(IWM、注1)に直接、走行中給電(注2)できる「ワイヤレスインホイールモータ2号機」を開発し、世界で初めて実車での走行に成功しました。
◆IWMに蓄電デバイスを内蔵し、高度なエネルギーマネジメント制御を開発することで安定したワイヤレス給電動作と高効率を実現しました。
◆本技術は、電気自動車の大きな課題のひとつである"充電一回あたりの航続距離の限界"を解決するとともに、IWMに適した新しい走行中給電のかたちを実現するものです。
■発表概要:
東京大学大学院新領域創成科学研究科の藤本博志准教授らの研究グループは、東洋電機製造株式会社、日本精工株式会社と共同で(以下、当研究グループ)、道路からIWMに直接、走行中給電できる「ワイヤレスインホイールモータ2号機」(図1)を開発し、世界で初めて実車での走行に成功しました。これは2015年5月に発表した、車体からIWMへワイヤレス給電する技術をさらに発展させたものです。
世界初のこの技術は、道路に設置したコイルから走行中の車のIWMへ磁界共振結合方式(注3)でワイヤレス給電するものです。従来から検討されている走行中給電技術の多くは、道路のコイルから車載バッテリへワイヤレス給電するものですが、本技術では道路からIWMに直接給電できるため効率が良くなります。これを実現するため、IWMにリチウムイオンキャパシタ(注4)を内蔵するとともに、高度なエネルギーマネジメント技術を開発しました(図2)。
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