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東大、植物が分解するべき「異常」なRNAと守るべき「正常」なRNAを見分けるしくみの解明

2017/3/21 1:00
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発表日:2017年3月21日

植物が分解するべき「異常」なRNAと

守るべき「正常」なRNAを見分けるしくみの解明

 

1.発表者:

 Kyungmin Baeg(東京大学大学院新領域創成科学研究科 博士後期課程2年)

 岩川 弘宙(東京大学分子細胞生物学研究所 RNA機能研究分野 助教)

 泊 幸秀(東京大学分子細胞生物学研究所 RNA機能研究分野 教授)

2.発表のポイント

 ◆植物がウイルスRNA(注1)などの分解するべき「異常」なRNAと、守るべき「正常」なメッセンジャーRNA(mRNA)を見分けるしくみはこれまで明らかにされていませんでした。

 ◆植物が異常なRNAと正常なmRNAを見分け、異常なRNAのみ分解経路に導く分子機構を明らかにしました。

 ◆今回の発見は、有用な作物を高効率で創出するための重要な手がかりになると考えられます。

3.発表概要

 植物はウイルスRNAや人為的に導入した遺伝子から生まれたRNAなどを「異常」なRNAと認識し、転写後ジーンサイレンシング(PTGS、注2)と呼ばれる機構を介して分解します。しかしながら植物がどのようなしくみで異常なRNAと自身がもつ「正常」なmRNAを見分け、異常なRNAのみをPTGSで分解するのかはこれまで明らかにされていませんでした。

 今回、東京大学分子細胞生物学研究所のKyungmin Baeg大学院生、岩川 弘宙 助教、および泊 幸秀 教授の研究グループは、PTGSの引き金となる二本鎖RNAを合成するRNA依存性RNAポリメラーゼ6(RDR6)と呼ばれる酵素の性質を試験管内で詳細に解析しました。その結果、RDR6はmRNAの末端にあるポリA鎖(注3)をチェックすることで正常なmRNAであると判断し二本鎖化を見逃す一方で、ポリA鎖を持たないRNAは二本鎖化しPTGSに導くという特殊な性質をもつ事が明らかになりました。

 「なぜ正常なmRNAはPTGSの標的にならないのか?」という四半世紀近くにおよぶ謎を解き明かした本成果は、応用面においても有用な作物を高効率で創出するための重要な手がかりになると考えられます。

 ※リリース詳細は添付の関連資料を参照

 

 

リリース本文中の「関連資料」は、こちらのURLからご覧ください。

リリース詳細

http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0439811_01.pdf

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