/

東大、生体応答を再現した血管チップで血管新生の非侵襲イメージングに成功

発表日:2017年2月10日

生体応答を再現した血管チップ~血管新生の非侵襲イメージングに成功~

1. 発表者:

松永 行子(東京大学 生産技術研究所 講師)

高橋 治子(東京大学 生産技術研究所 特任助教)

2. 発表のポイント:

◆三次元的な管腔構造をもつ微小な血管モデルを作製し、血管新生の過程を蛍光標識化せずに非侵襲的にライブ観察することに成功しました。

◆人工的に組み上げた血管組織の三次元的な構造変化の様子を、長い期間に渡って生きたまま観察できるシステムをつくりました。

◆血管などの人工組織モデルを簡便に観察できることから、三次元組織を扱う再生医療、薬剤スクリーニングなど、医療・創薬・生命科学分野への貢献が期待されます。

3.発表概要:

東京大学生産技術研究所の松永行子講師と高橋治子特任助教らのグループは、微小な血管をマイクロチップ上につくり、その血管から新しい血管が枝分かれし伸びる現象(血管新生、注1)を三次元的に生きたまま観察することに成功しました。

具体的には、コラーゲンゲルの中空構造体にヒト血管内皮細胞を培養してつくりだした人工的な微小血管にがん細胞などが産生する血管内皮細胞増殖因子(VEGF、注2)を加えることで、がん組織などでみられる血管が枝分かれし成長する血管新生現象を再現させることができました。従来の三次元細胞立体組織の観察には、蛍光物質を使って可視化する方法が主に用いられてきましたが、光毒性、蛍光修飾法、観察深度の制限などからライブ観察には不向きでした。そこで、本研究では株式会社SCREENホールディングスと共同で、眼底検査などに利用される光干渉断層撮影法(OCT : optical coherence tomography、注3)システムによって、血管から新しい血管が伸び、中空な構造をつくって成熟していく過程を初めて直接観察することに成功しました。今回開発した技術は、三次元的な組織の構造を簡便に観察できる手法であり、血管以外にもさまざまな臓器を可視化できることから、三次元組織構造体を扱う再生医療や創薬研究への幅広い利用が期待できます。

この研究は、東京大学、杏林大学、株式会社SCREENホールディングスと共同で行いました。また、本成果は、学術誌「Scientific Reports」にて公開されます。

※リリース詳細は添付の関連資料を参照

リリース本文中の「関連資料」は、こちらのURLからご覧ください。

リリース詳細

http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0435874_02.pdf

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連企業・業界

産業で絞り込む
  • すべて
  • 情報・通信
  • メディア
  • 電機
  • 金融・保険
  • 自動車
  • 輸送・レジャー
  • 食品
  • 流通・外食
  • 日用品
  • 医薬・医療
  • 建設・不動産
  • 機械
  • 素材・エネルギー
  • 商社・サービス
  • すべて
  • 情報・通信
  • メディア
  • 電機
  • 金融・保険
  • 自動車
  • 輸送・レジャー
  • 食品
  • 流通・外食
  • 日用品
  • 医薬・医療
  • 建設・不動産
  • 機械
  • 素材・エネルギー
  • 商社・サービス

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン