2019年2月16日(土)

プレスリリース

東大、冷凍・冷蔵不要で簡易・迅速・超高感度・安価な遺伝子診断技術を開発

2017/2/6 14:35
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発表日:2017年2月6日

世界初! 冷凍・冷蔵不要で

簡易・迅速・超高感度・安価な遺伝子診断技術を開発

―ファイトプラズマユニバーサル診断キット―

1. 発表者:

難波 成任(東京大学大学院農学生命科学研究科 生産・環境生物学専攻 教授)

2. 発表のポイント:

◆40種以上のあらゆるファイトプラズマ(注1)を網羅的に検出できる「ファイトプラズマユニバーサル検出キット」(注2)の乾燥試薬キットを世界に先駆け開発しました。

◆試薬・酵素の保存性を飛躍的に向上させたLAMP法(注3)による超高感度・迅速・簡易・安価な遺伝子診断乾燥試薬キットです。

◆温度など環境条件を気にせず輸送・保管ができるため、これまで冷凍・冷蔵による試薬の輸送・保管が困難であった世界中のあらゆる途上国に提供・利用が可能で、未知の系統や媒介昆虫の解明なども含め、あらゆるファイトプラズマ病の確実な根絶体制を可能にしました。

3. 発表概要:

東京大学大学院農学生命科学研究科の難波成任教授らの研究グループは株式会社ニッポンジーン マテリアルの米田祐康社長(PhD)との共同研究により、2016年に難波成任教授らにより実用化された「ファイトプラズマユニバーサル検出キット」の乾燥キット化(図1)に成功しました。

「ファイトプラズマユニバーサル検出キット」は、お湯を入れた魔法瓶を用いるだけで40種以上のファイトプラズマを網羅的に検出できる画期的なキットとして開発・製品化されましたが、一般的な遺伝子工学試薬と同様に、冷凍ないし冷蔵での輸送・保管が必要です。しかし、特にファイトプラズマ病の被害が深刻化している地域では、試薬の輸送のみならず、保管や実際の使用現場において、冷凍・冷蔵設備の不備や頻繁な停電などにより、高温や日射などに伴う過酷な温度変化が想定され、試薬の性能低下を免れません。このため、途上国における近年の気候変動などによるファイトプラズマ病の多発や、熱帯・亜熱帯地域での食糧・バイオエタノール生産に生じている甚大な被害に対応するため、乾燥試薬開発が喫緊の課題でした。

本研究では、冷凍保管が必須であった試薬の乾燥試薬化技術を開発し(図2)、製品化されている「ファイトプラズマユニバーサル検出キット」のこれまでの性能を保持したままで、感度などの性能が劣化しない乾燥試薬キット化に世界で初めて成功しました。本技術により、世界中の熱帯や亜熱帯地域のみならず、先進国にも安価な輸送経費により検出キットを提供し、何時でも何処でも誰でも容易に現場で先端技術を用いた検査を行うことができます。

今後、ファイトプラズマ病のみならずあらゆる植物病の診断に利用できる技術であり、とくに途上国の安定な農業生産および環境保全に大きく貢献します。

なお、本共同研究は富山県の平成28年度産学官連携推進事業【先端技術実用化支援枠】の補助を受けて東京大学とニッポンジーン マテリアルにより行われました。

※発表内容などリリース詳細は添付の関連資料を参照

リリース本文中の「関連資料」は、こちらのURLからご覧ください。

発表内容などリリース詳細

http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0435575_01.pdf

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