2017年12月19日(火)

プレスリリース

サティス製薬、和栗から「植物ヒト型セラミド」の開発に成功

2016/12/19 17:00
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発表日:2016年12月19日

世界初、和栗から「植物ヒト型セラミド」の開発に成功

~肌のうるおいを守る植物由来の新規化粧品原料~

 「ヒトと地球をもっと綺麗に、ずっと綺麗に」をスローガンに、植物を独特に活用した化粧品の開発とOEM製造を行う株式会社サティス製薬(代表取締役:山崎智士、本社:埼玉県吉川市)は、茨城県岩間地区で収穫される和栗の加工廃棄物である栗皮から、量産化可能な植物ヒト型セラミドを世界で初めて開発しました。この新規化粧品原料「くりセラミド」は、皮膚のバリア機能を改善する効果が期待できます。

■産地で大量に廃棄されている和栗の栗皮に着目

 和栗(Castanea crenata)は、日本人が縄文時代から食していると言われ、実に5000年以上もの付き合いのある身近な植物です。日本各地で生産されている和栗の中でも、茨城県岩間地区は、気候や土壌が栗の栽培に適しているため、栗の生産量日本一を誇っています。近年、地域資源のブランド化や付加価値の高い商品づくりなどの六次産業における取り組みの中で、産地での剥き栗の生産が増えてきています。一方、剥き栗生産時に生じる大量の栗皮は、有効活用されず廃棄されているのが現状です。

 サティス製薬は、日本全国の天然素材から化粧品原料を開発し、品質と情報で付加価値を高め、地域を活性化させる「ふるさと元気プロジェクト」を行っています。環境負荷への配慮にも強い関心を抱いており、人間と自然に優しい製品の開発を目指しています。そこで、産地で大量に廃棄されている和栗の栗皮に着目しました。

■栗皮から植物では初となるヒト型の「くりセラミド」を発見

 栗の実(種子)は水分蒸散が多いため乾燥しやすく、それを栗皮が保護していることが知られています(図1)。このことから栗皮には、我々の皮膚と同様に、栗の実の乾燥を防ぐための秘められた機構があるのではないかと考え、研究を行いました。その結果、栗皮には植物由来では初となるヒト型のセラミドが含まれることを発見し、これを「くりセラミド」と名付けました。

 栗皮からエキスを抽出し、薄層クロマトグラフィで分析したところ、セラミドが高濃度で検出されました。さらに、このセラミドを液体クロマトグラフ質量分析計で構造解析したところ、ヒト型セラミドを多く含有することが証明されました。ヒト型セラミドとは、肌の表皮の細胞間脂質を構成しているセラミドと同等の構造を有しているセラミドのことです。今回、和栗から開発したヒト型セラミドは、高い皮膚バリア機能を発揮する「超長鎖セラミド」が多く、合成セラミドには無い最大の特長になります(図2)。

 ※図1・2は添付の関連資料を参照

 既に多くの食品や化粧品に配合されている植物性セラミドは、コメ、トウモロコシ、あるいはダイズなどの様々な植物から製造されています。これらは全て、グルコシルセラミドと呼ばれるセラミドとグルコースが結合したスフィンゴ糖脂質の一種であり、人の肌に存在するセラミドとは構造が大きく異なります。また、現在化粧品に配合されているヒト型セラミドの大部分が、化学合成原料になります。すなわち、植物から製造され、且つヒト型の構造をとる「植物ヒト型セラミド」は、世界初の開発となります。

■今後の展開

 既に特許出願と商標出願を終えており、今後は、国内最大産地である茨城県の栗生産者などと連携して「くりセラミド」の更なる量産化を図り、自社の化粧品OEM事業のオリジナル原料として顧客へ提案していきます。また、化粧品原料として国内への普及だけに留まらず、ジャパンバリューを打ち出して、海外展開も視野に入れています。

リリース本文中の「関連資料」は、こちらのURLからご覧ください。

図1

http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0431662_01.JPG

図2

http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0431662_02.JPG

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