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身近な発明 胸張る ノーベル賞受賞喜び新た

ノーベル物理学賞に日本の研究者3人が選ばれ、中村修二・米カリフォルニア大教授(60)らは8日、科学者として最高の栄冠に輝いた実感を改めてかみしめた。信号機やテレビなど身近な製品に幅広く応用される青色発光ダイオード(LED)。出版社に関連本の注文が殺到するなど「生活に身近なノーベル賞」に市民も高い関心を寄せた。

■中村さん「LEDの夢、現実に」

「LEDで明かりを作るという、自分の夢が現実となりうれしい」。中村さんは7日(現地時間)、米カリフォルニア大学サンタバーバラ校で記者会見した。英語で受賞の喜びを語るとともに、自身が取り組んできた研究の成果を振り返った。

中村さんは、黒いジャケットに白いワイシャツ姿で会場に登場。受賞の知らせを受けた瞬間は「寝ていた」などと話し、会場に詰めかけた200人以上の大学関係者や学生、報道陣の笑いを誘った。

自身が取り組んできた研究について「今やエネルギー効率がいい電球をスーパーで買えるようになり、省エネにつながっている」と生活に広く浸透している現状に胸を張った。

現在の拠点を置く米国を引き合いに日本の研究環境にも言及、年功序列などを理由に「日本には真の自由がない」とした。日本企業のグローバル化を進める必要性にも触れ「誰もが起業できるよう、規制やシステムを見直すべきだ」と注文をつけた。

会見の冒頭では大学関係者から「オメデトウ」と祝辞を受け、スパークリングワインで乾杯する場面もみられた。

■名城大、赤崎さん祝う垂れ幕

赤崎勇・名城大教授(85)や天野浩・名古屋大教授らの受賞が決まった翌日の8日午前、両大学では祝いの垂れ幕がかけられたほか、売店にも特設コーナーが設けられた。

「3、2、1、どうぞ」。名古屋市天白区の名城大では午前10時すぎ、カウントダウンとともに学内の本部棟4階の窓から「祝ノーベル賞受賞 赤崎勇理工学研究科教授」と書かれた長さ10メートルほどの大きな垂れ幕が下ろされ、詰めかけた200人以上の学生や職員たちから拍手と歓声が上がった。

大学院で半導体を研究している森一喜さん(22)は「同じ分野を研究している身としてとてもうれしいし、励みになった」と笑顔。今後も半導体の研究を続けるつもりといい「LEDなどの半導体は色々な活用方法がある。自分も技術発展のために頑張りたい」と気を引き締めた。

名古屋市千種区の名古屋大でも同日午前、赤崎さんらの研究成果を展示している赤崎記念研究館に、受賞を知らせる垂れ幕がかかった。

一方、天野さんの出身校、静岡県立浜松西高(浜松市)は朝、ノーベル物理学賞受賞の栄誉をたたえる全校集会を開催。鈴木保秀副校長は「OBの受賞は非常に刺激になる。『自分たちも続いていこう』と生徒たちも思ってくれれば」と声を弾ませた。

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