新興株18日 ジャスダック続落、マザーズ3日ぶり反発 東京都の感染最多が重荷
18日の新興企業向け株式市場で日経ジャスダック平均株価は続落した。終値は前日比1円74銭(0.05%)安い3577円04銭だった。午後に東京都で新型コロナウイルスの一日あたり新規感染者数が過去最多となったと伝わると投資家心理が悪化し売りが優勢になった。
市場では「新型コロナウイルス感染は『第3波』の様相で、引け間際にかけては医療やマスク関連には資金が向かう傾向が目立った」(国内証券の情報担当者)との声があった。防じんマスクを手掛ける興研や重松製が後場に上げたほか、健康食品を販売する中京医薬が制限値幅の上限(ストップ高水準)まで買われた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で569億円、売買高は1億300万株だった。ウエストHDやHAPiNS、ハーモニックが下落した。半面、出前館や不二硝、リバーエレは上昇した。
東証マザーズ指数は3日ぶりに反発した。終値は前日比7.40ポイント(0.62%)高い1194.64だった。景気敏感株への買いが一巡したことで、マザーズ銘柄に多い成長株は買いが優勢だった。
JTOWERがベトナム事業の拡大への期待感から上場来高値を更新した。また、ホープは政府の官民連携基盤に会員登録されたのを好感して買われた。一方、BASEやメルカリ、チャットWは下落した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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