新興株27日 ジャスダック9カ月ぶり高値、マザーズは続伸 新興の景気敏感株に買い
27日の新興企業向け株式市場で日経ジャスダック平均株価は続伸した。終値は前日比31円20銭(0.86%)高い3661円99銭と、2月21日以来およそ9カ月ぶりの高値を付けた。新型コロナウイルスの感染拡大への警戒が続く一方、ワクチン開発進展に伴う景気回復への期待も残りハーモニックやシライ電子、東洋合成など新興の景気敏感株の一角に買いが入り、指数を押し上げた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で706億円、売買高は1億318万株だった。出前館や不二硝が上昇したほか、不二精機は国内での新型コロナワクチン接種期待を先取りする形で買いが入り、制限値幅の上限(ストップ高水準)で配分された。半面、マクドナルドやリバーエレ、ウエストHDは下落した。
26日にジャスダック市場に新規上場したジオコードは上場2日目のきょう売買が成立し、初値である3025円を上回って取引を終えた。終値は制限値幅の上限(ストップ高水準)である初値比700円(23.1%)高の3725円だった。
25日にジャスダック市場に新規上場したミットは上場3日目のきょう売買が成立し、初値である3590円を下回って取引を終えた。終値は初値比590円(16.4%)安の3000円だった。
東証マザーズ指数は続伸した。終値は前日比6.78ポイント(0.56%)高い1211.00だった。メルカリやアンジェスが上昇したほか、オンラインイベントで協業すると発表したJストリームは買われた。一方、AIinsやBASE、ラクスが下落した。
27日に東証マザーズ市場に新規上場したクリーマは上場初日のきょう売買が成立し、初値である4850円を上回って取引を終えた。終値は初値比450円(9.3%)高の5300円だった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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