新興株26日 ジャスダック8日続伸 マザーズ反落、思惑的な売買目立つ
26日の新興企業向け株式市場で日経ジャスダック平均株価は8日続伸した。8日続伸は4月6~20日(11日連続)以来の長さ。終値は前日比10円90銭(0.32%)高い3374円12銭だった。3月5日以来およそ2カ月半ぶりの高値を付けた。25日に新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言が全面解除となり、停滞していた国内の経済活動が本格的に再開に向かうとの期待感から買いが優勢だった。個別の材料を受けた思惑的な短期売買も目立った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で724億円、売買高は2億2906万株だった。テラやチエルが上昇した。このほか、25日の取引終了後に発表した前期の連結決算で純利益が前の期と比べ5倍の大幅増益になった博展が買われた。半面、ワークマンやリプロセル、アエリアは下落した。
東証マザーズ指数は反落した。終値は前日比6.55ポイント(0.68%)安い952.58だった。前場は上昇していたものの、後場に指数寄与度の大きいアンジェスが一時下げる場面があり、指数を押し下げた。市場では「企業業績よりも新型コロナ下での個別材料や思惑で物色される銘柄が多く、売りも出やすい」(いちよしアセットマネジメントの秋野充成取締役)との見方があった。
メルカリやメドピア、メドレックスが下落した。一方、PSSやBASEは上昇。全面的な宣言解除を受け企業活動が再開に向かい貸会議室にも利用が一部戻るとの見方から、TKPも買われた。アンジェスは10.5%高で引けた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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