新興株25日 ジャスダックとマザーズ大幅反落 個人が換金売り、AHCが初値
25日の新興企業向け株式市場で日経ジャスダック平均株価は大幅反落した。終値は前週末比87円92銭(2.36%)安い3640円55銭となった。2019年11月26日以来およそ3カ月ぶりの安値水準。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて運用リスクを避ける動きが広がり、新興市場でもワークマンやマクドナルドといった主力株をはじめとした幅広い銘柄に対して個人投資家などが換金売りを出した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で741億円、売買高は1億4632万株。中京医薬やハーモニック、ユニバーサルが下落した。半面、開発中の再生医療製品の臨床試験(治験)開始が好感されたリプロセルは商いを伴って上昇した。金価格の上昇を受けて第一商品など商品先物会社の株にも買いが向かった。ザインも上げた。
東証マザーズ指数も大幅反落した。終値は前週末比30.10ポイント(3.63%)安い798.36だった。心理的節目の800を割り込み、18年12月26日以来1年2カ月ぶりの安値を付けた。朝方には下落率を5.6%まで広げる場面もあった。そーせいやジーエヌアイ、フリーをはじめ全体の9割超の銘柄が下げた。一方で、メドレーやPSS、サーバワクスは上げた。
25日にマザーズ市場に新規上場したAHCは午前に公募・売り出し価格(公開価格、2200円)を1350円(61.4%)上回る3550円で初値を付けた。終値は3510円と初値を1.1%下回って終えた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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