新興株24日 ジャスダック、マザーズともに反落 グラフィコは初値下回る
24日の新興企業向け株式市場で、日経ジャスダック平均株価は3営業日ぶりに反落した。終値は前日比32円96銭(0.91%)安い3576円90銭だった。米国の景気刺激策の先行き不透明感からリスク回避姿勢が強まり、アジアの株式相場が下げたのが嫌気された。菅政権の「デジタル庁」構想関連として注目されていた情報通信株を含め幅広い銘柄が売られた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で817億円、売買高は2億543万株だった。ワークマンやBBタワー、マクドナルドなどが下落した。半面、岡本硝子やチエル、3DMなどは上昇した。
東証マザーズ指数は3営業日ぶりに反落した。終値は前日比22.69ポイント(1.87%)安い1190.30だった。HENNGEやメルカリ、マクアケなどが下落した。半面、BASEやITbook、すららネットなどは上昇した。マザーズ指数は前日に2018年3月16日以来の高値をつけており、過熱感も警戒されていた。
24日にジャスダック市場に新規上場したグラフィコの終値は8790円で、初値を770円(8.1%)下回って取引を終えた。
同じくジャスダック市場に上場したまぐまぐは買い気配のまま売買不成立で初日の取引を終えた。気配値を公開価格(810円)の2.3倍にあたる1863円に切り上げた。
マザーズ市場に上場したトヨクモも買い気配のまま売買不成立で上場初日の取引を終えた。気配値を公開価格(2000円)の2.3倍にあたる4600円に切り上げた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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