新興株前引け マザーズ反落、ジャスダック続伸 クリーマなど3銘柄が初値
27日午前の新興企業向け株式市場で東証マザーズ指数は反落した。前引けは前日比1.57ポイント(0.13%)安い1202.65だった。新型コロナウイルスの感染拡大への懸念から、過熱感が強いIT(情報技術)や電子商取引(EC)関連銘柄の一角に利益確定売りが出た。
BASEやAIins、JTOWERが下落した。一方、Jストリームやアンジェスが上昇したほか、日本マイクロソフトと人工知能(AI)製品販売で連携強化したフロンテオは買われた。
27日に東証マザーズ市場に新規上場したクリーマは公募・売り出し価格(公開価格、3570円)を1280円(35.9%)上回る4850円で初値を付けた。
日経ジャスダック平均株価は続伸した。前引けは前日比12円43銭(0.34%)高い3643円22銭となった。新型コロナワクチンの開発進展に伴う景気回復期待も残り、不二精機や東洋合成などの新興市場の景気敏感株にも資金が向かった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で372億円、売買高は6082万株。出前館やワークマン、プロルートが上昇した。半面、マクドナルドやリバーエレ、ウエストHDは下落した。
26日にジャスダック市場に新規上場したジオコードは上場2日目のきょう、公募・売り出し価格(公開価格、1250円)の2.4倍にあたる3025円で初値を付けた。
25日にジャスダック市場に上場したミットは公募・売り出し価格(公開価格、690円)の5.2倍にあたる3590円で初値を付けた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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