新興株前引け ジャスダックとマザーズ反落 アディッシュが初値
26日午前の新興企業向け株式市場で日経ジャスダック平均株価は反落した。前引けは前日比24円64銭(0.82%)安い2990円51銭となった。小池百合子都知事が25日に週末の外出自粛を要請したことなどを受け、新型コロナウイルスによる国内経済への悪影響が改めて意識された。前日までに大きく水準を戻していた日本株には売りが膨らみ、新興市場でも幅広い銘柄が下落した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で218億円、売買高は5534万株。ワークマンやマクドナルド、出前館が下落した。半面、リプロセルや医学生物は上昇した。防じんマスクを手掛ける興研など市場で新型コロナウイルス関連と位置付けられている一部の銘柄は制限値幅の上限(ストップ高水準)まで上昇して前場を終えた。
東証マザーズ指数は反落した。前引けは前日比14.84ポイント(2.31%)安い626.26だった。そーせいやフリー、ラクスなどが下げた。一方で、アンジェスやメルカリ、オイシックスは上げた。
26日に東証マザーズ市場に新規上場したアディッシュは11時11分に公募・売り出し価格(公開価格、1230円)を871円(70.8%)上回る2101円で初値を付けた。前引け時点では2079円と初値を1.0%下回った。
同じく26日にマザーズ市場に上場したサイバーセキは買い気配のまま午前の取引を終えた。気配値を7940円と公募価格(4500円)を76.4%上回る水準に切り上げている。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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