新興株前引け、ジャスダック反発 ミクシィ急騰でマザーズ2.5%高
20日午前の新興企業向け株式市場で日経ジャスダック平均株価は4営業日ぶりに反発した。前引けは前日比7円42銭(0.30%)高の2462円49銭で、16日に付けた昨年来高値(2459円98銭)を上回っている。日経平均株価が小動きで推移するなか、比較的値動きの軽い新興株に資金が入った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で423億円、売買高は9447万株。主力銘柄で構成するJASDAQ-TOP20は反発した。
クルーズ、岡本硝子、倉元が上昇した。BBタワー、MKシステムやウェッジHDは下落した。
東証マザーズ指数は5営業日ぶりに大幅に反発した。前引けは前日比21.49ポイント(2.51%)高い876.11だった。ミクシィ株の急伸に加え、バイオ関連株が軒並み高い。市場では「19~21日に横浜市で日本再生医療学会総会が開かれており、新技術の発表期待からバイオ関連株の物色が目立つ」(証券ジャパンの大谷正之調査情報部長)との声が聞かれた。
ミクシィが一時前日比6%超高。OTSやコラボス、モブキャスが上げた。シリコンスタやITbook、ファーマFが下げた。
前日19日に東証マザーズ市場に上場したショーケースは上場2日目の20日、公募・売り出し価格(公開価格、1800円)の約2.9倍にあたる5290円で初値を付けた。その後は一時、制限値幅の上限(ストップ高水準)まで買われる場面があった。買い一巡後は軟調に転じ、初値比615円安の4675円で前場を終えた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕