東証大引け 5日ぶり反落、上海株安で利益確定売り優勢
19日の東京株式市場で日経平均株価は5営業日ぶりに反落した。終値は前日比29円51銭(0.13%)安の2万2764円68銭だった。上海株式相場の下げや人民元安を背景に中国経済の先行き不透明感が改めて意識された。連日で上昇していた日本株には利益確定を目的とした売りが優勢となった。
市場では「日経平均が心理的な節目である2万3000円に迫る水準では、海外ヘッジファンドや個人など短期目線の投資家の利益確定売りが出やすかった」(国内証券の投資情報担当者)との声も聞かれた。午後に入り、これまで株価が堅調だったファストリなど値がさ株の一部や資生堂が大きく下げたことも日経平均を下押しした。
もっとも、日経平均は130円あまり上昇する場面もあった。18日の米株高や最近の円安・ドル高進行を受け、投資家心理は強気に傾きやすく機械など輸出関連株には見直し買いが入った。オランダの半導体露光装置大手が業績に強気の見通しを示したことが好感され、東エレクなど半導体関連株が買われたことも相場全体を支えた。
東証株価指数(TOPIX)は5営業日ぶりに反落した。前日比1.62ポイント(0.09%)安の1749.59で終えた。JPX日経インデックス400も5日ぶり反落し、終値は前日比26.02ポイント(0.17%)安の1万5483.87だった。
東証1部の売買代金は概算で2兆1958億円。売買高は12億660万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1086、値上がりは942、変わらずは74銘柄だった。
KDDIやソニーが安い。東海カも売られた。一方、ソフトバンクや三菱UFJが上昇した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕