東証大引け 3日続伸、円高一服で心理改善、売買は低調
19日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に3日続伸した。終値は前週末比428円96銭(1.97%)高い2万2149円21銭と、5日以来2週ぶりの高値だった。円高・ドル安の一服や株価変動率の落ち着きを背景に、投資家心理が改善。個人の押し目買いに加え、一部の海外短期筋から株価指数先物に買い戻しが入り、幅広い銘柄が上昇した。任天堂や三菱UFJ、トヨタ、ファストリなどの上げが目立った。

19日はアジアの一部や米国が休場のため海外投資家の参加がやや少なく、売買は低調だった。東証1部の売買代金は概算で2兆3256億円と今年最低で、昨年12月29日以来の低水準だった。売買高も12億9080万株と今年最低だった。
JPX日経インデックス400は3日続伸し、前週末比322.11ポイント(2.09%)高の1万5715.77。東証株価指数(TOPIX)も3日続伸し、37.78ポイント(2.17%)高の1775.15だった。
日経平均の将来の変動率を示すとされる「日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)」は取引時間中に一時21台と2週ぶりの低水準を付けた。株価変動率の上昇を嫌うファンドなどの売りが収まるとの期待が買い安心感につながった。GLOBEX(シカゴ先物取引システム)で米株価指数先物が上昇したことも追い風となり、日経平均はきょうの高値圏で終えた。
東証1部の値上がり銘柄数は2002と全体の97%を占めた。値下がりは56、変わらずは7だった。
トヨタのほかホンダが買われた。株主優待の権利取り狙いの買いでコメダが上昇した。Vテクや三菱UFJも上昇した。一方、前期決算や今期の業績見通しが物足りないと受け止められたブリヂストンが安い。資生堂や電通が下落した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕