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東証大引け、3日続落 1カ月ぶり1万5500円割れ 円高で輸出関連が売られる

9日の東京株式市場で日経平均株価は3日続落。終値は前日比117円05銭(0.75%)安い1万5478円93銭と、この日の安値圏で終えた。1万5500円を下回るのは、9月1日以来、約1カ月ぶり。前日の米株高を受けて前場は買いが優勢だったが、午後は下げに転じた。昼休みに外国為替市場で円相場が対ドルで1ドル=107円台後半と上昇し、輸出関連株などを中心にほぼ全面安となった。

朝方は買いが先行した。前日の米国株式相場は、低金利政策が長期化するとの見通しが広がったことから大幅に反発。今年1番の上昇幅だった。この流れを受けて東京市場も前場は買いが優勢となり、日経平均は前日比136円超まで上げ幅を広げる場面があった。

だが、買いの勢いは続かない。昼休み中には外国為替市場で円相場が対ドルで1ドル=107円台後半へと上昇したことから「輸出関連銘柄を中心に買いづらい」(大和証券の塩村賢史シニアストラテジスト)地合いとなった。電気機器や機械などの下げが目立った。

JPX日経インデックス400は3日続落した。前日比123.82ポイント(1.07%)安の1万1462.28だった。東証株価指数(TOPIX)も14.07ポイント(1.10%)安の1260.78だった。ともに8月12日以来となる約1カ月半ぶりの安値を付けた。

東証1部の売買代金は概算で2兆1112億円。売買高は22億7056万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1611と全体の87.9%。後場に値下がり銘柄が増えた。値上がり銘柄数は165、変わらずは54だった。業種別TOPIXは全33業種のうち水産・農林業を除く32業種が下落した。

個別ではイオンが売られ、約1週間ぶりに年初来安値を更新した。大手や中堅スーパーのなかではマルエツなど年初来高値を更新する銘柄も複数あったが、イオンは販売苦戦が嫌気されて売りが膨らんだ。自動車の一角は後場に下げ幅を広げ、富士重マツダなどが売られた。東芝日立など電機大手のほか、ファナックなど機械関連も後場に下げ幅を広げた。

きょう東証1部に上場したすかいらーくの終値は初値・公開価格比で57円安の1143円だった。

半面、ファストリが終日しっかり。きょう発表の2014年8月決算で好調な業績が確認されるとの期待から買いが入った。

東証2部株価指数は3日続落した。ソディック田淵電が売られた。半面、アゼアスコメ兵などが買われた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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