東証大引け 大幅続落 世界景気の先行きに懸念 一時2万1000円割れ
8日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に4日続落した。終値は前日比430円45銭(2.01%)安の2万1025円56銭だった。下げ幅の大きさは大発会の1月4日に次いで今年2番目。取引時間中には2月15日以来、3週ぶりに心理的な節目の2万1000円を割り込む場面があった。世界的な景気の先行きに対する不透明感が投資家心理を冷やし、海運や鉄鋼、非鉄金属などを中心に幅広い銘柄が売られた。

中国の2月の貿易統計で輸出が前年同月と比べて大幅に減少した。中国景気の減速を警戒した海外ヘッジファンドが株価指数先物への売りの勢いを強めた。
外国為替市場で円相場が1ドル=111円台前半の円高・ドル安に進んだことや、3月決算期末を控えた国内機関投資家の決算対策売りも株式相場の重荷となった。
JPX日経インデックス400は続落した。終値は前日比247.06ポイント(1.74%)安の1万3982.77だった。東証株価指数(TOPIX)も続落した。29.22ポイント(1.82%)安の1572.44で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆9252億円。売買高は16億7283万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は2003と全体の9割を超えた。値上がりは107、変わらずは23銘柄だった。
川崎汽は大幅安となった。東エレクとアドテストの下落が目立った。第一生命HDやコンコルディなど金融株も売られた。一方、キリンHDと積ハウスは上げた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕