東証大引け、4日続落し228円安 1カ月ぶり2万円割れ、円高で
18日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に4日続落し、前日比228円45銭(1.13%)安の1万9990円82銭で終えた。終値で節目の2万円を下回るのは5月18日以来、1カ月ぶり。外国為替市場で円相場が一時1ドル=122円台後半と1週間ぶりの円高・ドル安水準を付けた。トヨタなど輸出関連企業の利益の上振れ期待がやや後退し、売りが膨らんだ。
17日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受けて米国の利上げのスピードが緩やかになるとの見方が広がり、ドルが円など主要通貨に対して下落した。円相場の上昇が輸出関連株の重荷となったうえ、国内金利の低下は銀行や保険など金融株への利益確定売りのきっかけとなった。
BNPパリバ証券の丸山俊・日本株チーフストラテジストは「FOMCの結果は最近の日本株上昇のけん引役だった輸出株、金融株の両方にとって逆風になった」と指摘。「代わりに相場の柱となるような銘柄群は見当たらず、日本株相場は目先、調整が続きそう」とみていた。
JPX日経インデックス400は3日続落し、終値は前日比154.19ポイント(1.05%)安の1万4586.37。東証株価指数(TOPIX)も3日続落し17.04ポイント(1.04%)安の1616.66で終えた。ともに5月15日以来の安値だった。
東証1部の売買代金は概算で2兆3006億円。売買高は20億2396万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の78%にあたる1479、値上がりは18%の330、変わらずは77だった。トヨタ、マツダなど自動車株が売られた。三菱UFJやみずほFGなど銀行株も安かった。半面、村田製やアルプスといった電子部品銘柄が買われた。塩野義や中外製薬といった医薬品株も総じて堅調だった。
東証2部株価指数は6営業日ぶりに反落した。ラオックスと象印が下げ、Gダイニングとさいか屋が上げた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕