東証大引け 続伸、21年ぶり2万2000円台 ハイテクと銀行高い
27日の東京株式市場で日経平均株価は続伸した。終値は前日比268円67銭(1.24%)高の2万2008円45銭で1996年7月5日以来、21年3カ月ぶりに2万2000円台に乗せた。世界的な景気拡大に伴う企業業績の改善期待が株価を押し上げた。26日に量的緩和政策の縮小を決めた欧州中央銀行(ECB)の今後の縮小ペースは緩やかとの見方が買い安心感につながった。
26日に米国でハイテク企業が発表した7~9月期決算が増収増益だったのも、ファナックやキヤノンといったハイテク株への買いを誘った。米国の長期金利の上昇で運用収益の改善期待から三菱UFJや三井住友FG、みずほFGなどメガバンクに買いが集まった。三菱UFJは2月15日以来、8カ月ぶりに年初来高値を更新した。
JPX日経インデックス400は続伸した。終値は前日比147.64ポイント(0.95%)高の1万5680.88だった。東証株価指数(TOPIX)も続伸し、17.15ポイント(0.98%)高の1771.05で終えた。ともに年初来高値を更新した。
東証1部の売買代金は概算で3兆1008億円で2日ぶりに3兆円を上回った。売買高は19億9118万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1592と全体の約8割を占めた。値下がりは368、変わらずは69銘柄だった。
2018年3月期の連結営業利益(国際会計基準)が過去最高を更新する見通しを発表した日立も年初来高値を更新した。スズキやいすゞ、伊藤忠、JXTGが上げた。一方、富士通とSUBARUは安い。東ガスと大ガスが下げた。年初来高値更新したパナソニックはその後、売りが優勢になった。
東証2部株価指数は続伸した。シャープとリミックスが上げ、FDKとヨネックスが下げた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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