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27日の東京株式市場で日経平均株価は4日続落し、前週末比176円07銭(0.91%)安の1万9107円47銭で終えた。4日続落したのは2016年7月5日~8日以来、約7カ月半ぶり。午前には取引時間中として9日以来、2週間半ぶりに節目の1万9000円を下回る場面があった。外国為替市場で円相場が1ドル=111円台後半に一時上昇し、円高への警戒感が高まり投資家心理が冷えた。
円高への警戒感から押し目買い意欲は乏しかった。トランプ米大統領の議会証言を28日に控え、運用リスクの回避を目的とした持ち高調整の売りも膨らんだ。午後は円相場が1ドル=112円台前半に押し戻され、円高を警戒した売り圧力が一服した。日銀の上場投資信託(ETF)買いへの思惑も出たため、終値は1万9000円を上回った。
JPX日経インデックス400は続落した。終値は前週末比151.60ポイント(1.09%)安の1万3741.44だった。東証株価指数(TOPIX)も続落し、16.14ポイント(1.04%)安の1534.00で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆1394億円。売買高は18億3833万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1458と、全体の7割を超えた。値上がりは431、変わらずは113銘柄だった。
米金融株安を受けて、三菱UFJなど銀行株は下落した。長期金利の低下が嫌気され、第一生命HDやT&D、東京海上など保険株が軒並み下げた。住友不や三井不など不動産株も下落した。半面、東南アジアの販売を強化すると報じられた三菱自は大幅に上昇した。花王や資生堂、ユニチャーム、NTTなどディフェンシブ銘柄は上昇した。セブン&アイとイオンも上げた。
東証2部株価指数は反落した。アルデプロとマーキュリアが下げ、DACHDとDITは上げた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕