東証大引け 3日ぶり反発 海運や機械に買い
17日の東京株式市場で日経平均株価は3日ぶりに反発し、前日比78円34銭(0.35%)高の2万2270円38銭で終えた。米中の貿易戦争が激化するとの懸念がやや後退し、海外投資家の買い戻しが入った。海運や機械など景気敏感株の上昇が目立った。ただ、日本特有の買い材料に乏しく、上値を積極的に追う動きは限られた。
滞っている米中貿易交渉が再開するとの期待で、16日の米国株が上昇。投資家心理が改善した。17日の中国・上海株や香港株が底堅かったのも安心感につながった。
上値は重かった。4~6月期の決算発表を終え、国内では材料に乏しい。米カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)など重要なイベントを8月下旬に控え、国内の機関投資家は様子見姿勢が強かった。
半導体製造装置大手の米アプライドマテリアルズが16日夕、業績の先行きに慎重な見通しを示したため、半導体関連株への売りが重荷となった面もある。日経平均は週間では27円下落した。
JPX日経インデックス400は3日ぶりに反発。終値は前日比82.80ポイント(0.55%)高の1万5038.47だった。東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりに反発し、10.38ポイント(0.62%)高の1697.53で終えた。
東証1部の売買代金は概算で1兆8455億円と5月28日以来約3カ月ぶりの低水準だった。売買高は11億1629万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1498、値下がりは523、変わらずは82銘柄だった。
SMCや住友鉱、資生堂が上昇した。東京海上や任天堂、ソフトバンクも上げた。一方、東エレクやファストリが下落。スズキや日立、関西電が売られた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕