東証大引け 反落、業績懸念の売り ソフトバンクG急伸が支え
7日の東京株式市場で日経平均株価は反落し、前日比122円78銭(0.59%)安の2万0751円28銭で終えた。個別企業の決算内容をみて選別物色する動きが活発だった。6日に純利益の見通しを下方修正したトヨタに海外投資家などの売りが膨らみ、最近発表した業績がさえなかった銘柄に改めて売りが広がった。一方、好決算と自社株買いを発表したソフトバンクグループ(SBG)が急伸し、相場を下支えした。

日経平均の下げ幅は200円を超える場面があった。このところ2万1000円に接近しながら上回れない展開が続いており、年明け以降の戻り相場が一巡したとみた海外短期筋による株価指数先物への売りが膨らんだ。
SBGは制限値幅の上限(ストップ高水準)で終え、日経平均へのプラス寄与は166円に達した。18年4~12月期は投資ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」などの株式評価益が貢献し大幅増益となった。ただ市場には投資ファンド収益の振れは大きいとの見方があり、「きょうのSBG株の上昇は短期的な買い戻しにとどまりそう」との声も出ていた。
JPX日経インデックス400は4営業日ぶりに反落した。終値は前日比118.15ポイント(0.84%)安の1万3938.55だった。東証株価指数(TOPIX)は続落し、13.10ポイント(0.83%)安の1569.03で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆5553億円。売買高は12億5075万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1575と、全体の7割強を占めた。値上がりは489、変わらずは63だった。
ファストリ、電通、ヤマハ、NTTデータが安く、ソニー、任天堂、パナソニック、デンソーが下げた。一方、東エレクやスクリンといった半導体関連の一角に見直し買いが入った。SUBARUや資生堂、武田も買われた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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