東証大引け 3日ぶり反発 個人の買い優勢 商いは低調
26日の東京株式市場で日経平均株価は3営業日ぶりに反発し、前日比252円29銭(1.13%)高の2万2512円08銭で終えた。前日の米株式相場の上昇を受けて運用リスクを取りやすくなった個人投資家の買いが優勢だった。一方、上値追いの材料には乏しく、機関投資家や海外投資家は積極的な取引を見送った。
3月期末の配当金の受け取りや、今週再開した新規株式公開(IPO)が好調な滑り出しとなったことで含み益の拡大した個人は多いようだ。個別株の信用買いに加え、回転の早い個人マネーがIPO銘柄から東証1部のGMOクラウドなどクラウド関連銘柄に向かった。
全体の商いは盛り上がりに欠いた。「企業の破綻リスクや、株価と実体経済との乖離(かいり)が広がっているのを警戒した機関投資家などは上値追いに慎重になっている」(国内証券の日本株担当者)という。
JPX日経インデックス400は3日ぶりに反発した。終値は前日比133.11ポイント(0.95%)高の1万4212.17だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、15.52ポイント(0.99%)高の1577.37で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆386億円。売買高は11億3795万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1614と、全体の約7割を占めた。値下がりは496、変わらずは58銘柄だった。
ソフトバンクグループ(SBG)、東エレク、KDDI、アドテスト、ダイキンが上昇した。一方、オリンパス、ソニー、花王、アサヒが下落した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕