東証大引け 続落し271円安 円高で海外勢が売り
25日の東京株式市場で日経平均株価は続落した。前日比271円29銭(1.13%)安の2万3669円49銭で終えた。外国為替市場で円相場が1ドル=108円台に上昇し、トヨタやホンダなど輸出関連銘柄に売りが出た。日本時間今晩の欧州中央銀行(ECB)理事会や発表が本格化する主要企業の2017年4~12月期決算の内容を見極めたいとして、積極的な売買を見送る投資家も多かった。
午後には一時、前日比の下げ幅が300円に迫る場面があった。市場では「円高をきっかけに短期志向のヘッジファンドが輸出関連株を中心に利益確定売りを出した」(国内証券会社のトレーダー)との声が聞かれた。
前日に増収増益決算を発表した日電産が昨年来高値を更新するなど、好業績銘柄の一角には買いが入ったものの、相場全体を押し上げるほどの影響はみられなかった。
東証株価指数(TOPIX)は16.67ポイント(0.88%)安の1884.56、JPX日経インデックス400は151.55ポイント(0.90%)安の1万6697.12でいずれも続落した。
東証1部の売買代金は概算で2兆9626億円、売買高は15億6333万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1519、値上がりは462、変わらずは82だった。
ソニーや任天堂が下げた。三菱UFJや三井住友FGなどメガバンクも売られた。一方、為替動向の影響を受けにくいNTTや証券会社が投資判断を引き上げた電通は上昇した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕