東証大引け 3年ぶり大発会安 米株急落や円高嫌気 一時700円超下落
2019年最初の取引となった1月4日の東京株式市場で日経平均株価は大幅続落し、18年12月28日の終値と比べて452円81銭(2.26%)安の1万9561円96銭で終えた。3日の米株の急落や外国為替市場での円高・ドル安の進行を嫌気した売りが膨らみ、3営業日ぶりに節目の2万円を割り込んだ。東京市場が休場だった正月休み期間中に発表された米アップルの売上高予想の下方修正や米製造業の景況感悪化が投資家心理に影を落とした。大発会での下落は16年以来3年ぶりとなり、下落幅の大きさも同年(582円安)以来。
3日の米株式市場でアップルが急落したため、村田製や太陽誘電、TDKなどアップルに部品を供給するメーカーに売りがかさんだ。日経平均は770円超まで下げ幅を広げる場面もあった。
業種別東証株価指数(TOPIX、全33業種)の下落率上位には、精密機器や電気機器、機械が並んだ。
売り一巡後は模様眺めムードが広がった。「心理的な節目の1万9000円が目先の下値めどとして意識されており、打診買いが入った」(国内証券の情報担当者)との声が聞かれた。電気・ガス業や陸運業、銀行業といった内需株は底堅かった。
JPX日経インデックス400は続落した。終値は前年12月28日と比べ213.69ポイント(1.61%)安の1万3039.68だった。TOPIXも続落し、同22.93ポイント(1.53%)安の1471.16で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆7718億円と18年の大発会を下回った。売買高は15億5130万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1475、値上がりは598、変わらずは56銘柄だった。
ファストリやファナック、ソフトバンクグループ(SBG)、東エレクが安い。テルモやダイキンも下げた。半面、セコムやKDDI、セブン&アイが上昇した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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