東証大引け 続伸 2万2500円回復 売買代金5日連続3兆円
2日の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、前日比119円04銭(0.53%)高の2万2539円12銭で終えた。1996年6月26日以来21年4カ月ぶりの高値を付けた。2018年3月期の業績見通しを引き上げたホンダなど好業績銘柄を海外投資家が物色する動きが目立った。3連休前にあたることや前日の大幅高を背景に、利益確定売りで下げに転じる場面があったが、大引けにかけては買い戻しが膨らみ、この日の高値圏で引けた。東証1部の売買代金は概算で3兆3088億円。15年8月以来約2年2カ月ぶりに5日連続で3兆円の大台を超えた。
朝方は高く始まったものの、その後は持ち高調整目的の売りなども出て膠着感が強まった。14時過ぎから断続的に買いが入った。「信用取引で空売りしていた個人が週明けの相場上昇の可能性を考えて、損失覚悟の買い戻しに動いた」(松井証券の窪田朋一郎シニアマーケットアナリスト)という。
JPX日経インデックス400は続伸した。終値は前日比63.86ポイント(0.40%)高の1万5904.66だった。東証株価指数(TOPIX)も続伸し、7.37ポイント(0.41%)高の1794.08で終えた。共に連日で年初来高値を更新した。
東証1部の売買高は18億6848万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は880と、全体の43%にとどまった。値下がりは1060、変わらずは92だった。
業種別TOPIXでは「海運業」や「非鉄金属」、「鉱業」の上昇が目立った。「水産・農林業」や「その他製品」、「空運業」は下落した。
住友鉱やJFE、ソニーが上昇。エーザイや国際石開帝石、大和が買われた。オリックスやトヨタも高い。パナソニック、富士通、日立が下落。大塚HD、楽天や丸紅が売られた。
関連企業・業界
関連キーワード