東証大引け、続落 円高響き1万5000円割れ、1年4カ月ぶり

2016/2/12 15:38
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12日の東京株式市場で日経平均株価は3日続落した。終値は10日終値に比べて760円78銭(4.84%)安の1万4952円61銭と、2014年10月21日以来、約1年4カ月ぶりの安値を付けた。心理的な節目である1万5000円を下回るのも同日以来となる。11日の外国為替市場で円相場が一時1ドル=110円台まで急伸。世界的な株安と相まって投資家心理を冷やし、幅広い銘柄に売りが膨らんだ。

1万4952円で取引を終えた日経平均株価(12日午後、東京都中央区)

1万4952円で取引を終えた日経平均株価(12日午後、東京都中央区)

イエレン米連邦準備理事会(FRB)の10日の議会証言を受け、米国の利上げペースが緩やかになるとの見方が強まった。日米の金利差が広がらないとの連想から円高・ドル安が加速。日本企業の輸出採算が悪化するとの見方につながった。

いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員は「急激な株安自体が相場の先安観につながった面もある」と指摘。株安による逆資産効果が個人消費や設備投資意欲を冷やしかねないという。

後場中ごろにかけて下げ渋る場面があった。日銀の黒田東彦総裁と安倍晋三首相が会談し、追加政策が打ち出されるとの思惑が浮上。ただ、黒田総裁が会談後に「(首相から)金融政策について要望は特になかった」と説明すると、売りの勢いが再びじわりと増した。

JPX日経インデックス400は3日続落し、10日終値比636.16ポイント安の1万0780.40で終えた。東証株価指数(TOPIX)も3日続落し、68.68ポイント安の1196.28で終えた。

東証1部の売買代金は概算で4兆1833億円。株価指数オプション2月物などの特別清算指数(SQ)算出に伴う売買で、1月29日以来の高水準に膨らんだ。売買高は47億416万株。東証1部の値下がり銘柄数は1877と、全体の97%に迫った。値上がりは53、変わらずは7銘柄だった。

トヨタが下げ、時価総額は20兆円を下回った。富士重日産自マツダも下落。増益決算を発表したソフトバンクも売りに押された。一方、好決算を発表したすかいらーくが上昇。業績見通しを上方修正した西武HDが上げた。

東証2部株価指数は3日続落した。ラオックス朝日インテクが下げ、東急レク日本KFCが上昇した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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