東証大引け、大幅続伸し7カ月ぶり高値 円安や政策期待が後押し

2014/9/2付
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日経平均続伸、終値は192円高の1万5668円。2日のマーケットの動きを解説(日経CNBC)

日経平均続伸、終値は192円高の1万5668円。2日のマーケットの動きを解説(日経CNBC)

2日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に続伸した。終値は前日比192円(1.2%)高の1万5668円60銭と、1月23日以来およそ7カ月ぶりの高値を付けた。外国為替市場で円安・ドル高が進行し、業績上振れ観測から輸出関連株が買われた。3日の内閣改造を前に、株価指数先物に政府や日銀の政策を期待した断続的な買いも入ったことも、相場上昇を後押しした。

日経平均は50円程度高い1万5500円台前半で始まった。円安基調がやや強まったことを受けて日本株には買いが先行したが、前日の米国はレーバー・デーの祝日で休場だったことから相場を動かす手掛かりに欠き、上昇の勢いは乏しかった。

10時ごろから株価指数先物に断続的な買いが入ると指数への寄与度が大きい値がさ株が一段と上昇し、日経平均も上げ幅を拡大した。3日の内閣改造では、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)改革を主張してきた自民党の塩崎恭久政調会長代理を厚生労働相に起用する見通しとなった。公的年金改革が一段と進むとの思惑が浮上し、先物を中心とした日本株買いにつながった。

4月の消費増税後の景気が不透明感を増していることも、市場の一部で日銀による追加の金融緩和への期待を高めた。1ドル=104円台後半まで下落した円安進行と連動する形で株価指数先物には買いが膨らみ、日経平均は午後に1万5737円まで上げ幅を広げる場面があった。

もっとも大引けにかけては手じまい売りも出て、相場の重荷となった。円安・ドル高の勢いが一服したことに加え、日経平均が一時200円超上昇したことで短期的な高値警戒感も意識され、相場をけん引してきた主力株には目先の利益を確定する売りも出た。日経平均のきょうの取引時間中の高値は1万5737円で、7月末の取引時間中の高値(1万5759円)を下回った。

JPX日経インデックス400は続伸。前日比128.86ポイント(1.1%)高の1万1763.89だった。東証株価指数(TOPIX)も大きく続伸し、前日比13.94ポイント(1.1%)高の1297。一時は1301.46と取引時間中としては1月23日以来およそ7カ月ぶりの高値を付けた。

東証1部の売買代金は概算で1兆9744億円と特別清算指数(SQ)算出日で売買が膨らんだ8月8日以来の大きさだった。ただ、このところの相場活況の目安とされる2兆円は17日続けて下回った。売買高は24億4232万株で、東証1部の値上がり銘柄数は1245、値下がり銘柄数は467、変わらずは107だった。

個別銘柄では、ファストリやファナック、ソフトバンクなどの値がさ株が上昇した。一部の証券会社が投資判断を引き上げたTDKが7%超上がったほか、株高を背景に野村や大和が買われ、業種別東証株価指数(TOPIX)では「証券業」の上昇率が2%を超え、全33業種でトップとなった。トヨタやホンダ、ファナック、クボタ、村田製も上昇した。一方で、中外薬やアステラス、大日本住友などディフェンシブ銘柄とされる医薬品が安い。主力株が大きく上昇したことを受け、これまで個人投資家を中心にした売買が膨らんでいたKLabやコロプラなどのゲーム株が軒並み下落した。

東証2部株価指数は15日続伸。加地テックやOak、田淵電などが高い。デング熱の感染が広がっていることから、殺虫剤を手掛けるフマキラも業績拡大の思惑から連日で高値を更新した。半面、ソディックやエルミック、ラオックスなどが安い。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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