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東証大引け 8日続伸 金融緩和の継続支え 値がさ株が指数押し上げ

12日の東京株式市場で日経平均株価は8日続伸し、前日比171円28銭(0.68%)高の2万5520円88銭と、年初来高値を連日で更新した。世界的に大規模な金融緩和策が続くとの見方から日本株には買いが続いた。特別清算指数(SQ)算出前のオプションの最終売買日とあって、先物主導で値がさ株が上昇して指数を押し上げた面もあった。

欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は11日の講演で、12月の次回理事会での追加の金融緩和について前向きな姿勢を示した。「世界的な金融緩和策を背景に、株式市場に資金が流れ込む動きが続きそうだ」(東海東京調査センターの仙石誠シニアエクイティマーケットアナリスト)との見方が強まり、日経平均は2019年9月以来の8日続伸となった。1991年6月以来、約29年ぶりの高水準で引けた。

12日のSQ算出前のオプションなどの最終売買日とあって、海外の短期筋による売りポジションの買い戻しが相場を押し上げた面もあったようだ。先物主導の色彩も濃く、ファストリなどの値がさ株の上昇幅の大きさが目立った。

半面、このところ上昇していた景気敏感株や陸運、空運株は大幅に下落した。欧米だけでなく、日本でも新型コロナの新規感染者数は足元で増加傾向にあり、こうした銘柄の上値は追いづらいとの声も聞かれた。日経平均は一時、下落に転じる場面もあった。

JPX日経インデックス400は反落。終値は前日比14.20ポイント(0.09%)安の1万5624.16だった。東証株価指数(TOPIX)も反落し、2.84ポイント(0.16%)安の1726.23で終えた。業種別TOPIXは情報・通信業などが上げた半面、不動産業、保険業が下げた。

東証1部の売買代金は概算で2兆8059億円。売買高は13億4800万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は734銘柄だった。値下がりは1365、変わらずは77銘柄だった。

エムスリーバンナムHDファナックなどグロース(成長)株への買いが目立った。半面、菱地所日本製鉄マツダなどは売られた。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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