東証大引け 8日ぶり反落、海外勢が先物売り 半導体関連の下げ目立つ
30日の東京株式市場で日経平均株価は8営業日ぶりに反落し、前日比131円01銭(0.57%)安の2万2843円12銭で終えた。前日の米株式相場の下落が、半導体や電子部品などこのところ上昇基調を強めていた景気敏感株の売りを促した。日本時間31日未明に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え、持ち高整理の売りに動く投資家も多かった。
日経平均は株価指数先物主導でやや下げ幅を拡大する場面もあった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が利下げの打ち止めを示唆すれば、日米ともに株価調整が強まると見た海外勢が先回りして先物に売りを出したようだ。一方、景気変動の影響を受けにくい医薬品や日用品、電鉄などディフェンシブ株の一角には買いが向かい、底堅さも見られた。
JPX日経インデックス400は小幅続伸した。終値は前日比26.25ポイント(0.18%)高の1万4900.45だった。東証株価指数(TOPIX)も小幅に続伸し、3.22ポイント(0.19%)高の1665.90で終えた。
東証1部の売買代金は概算で3兆3795億円で、売買高は17億9256万株だった。TOPIXの浮動株比率の定期見直しに伴う機関投資家などの売買が大引けにかけて増えたと見られる。
東証1部の値下がり銘柄数は757、値上がりは1341、変わらずは55銘柄だった。
ファストリや東エレク、アドテスト、オムロン、ソフトバンクグループ(SBG)、安川電が下落した。一方、資生堂やアステラス、日清粉G、花王、エーザイ、キヤノンは上昇した。
きょう東証2部に上場した恵和は9時58分に公開価格の770円を33%上回る1026円で初値を付けた。買い一巡後は売りに押され、880円で初日の取引を終えた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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