東証大引け 4日ぶり反落 個人が利益確定売り 売買は低調
20日の東京株式市場で日経平均株価は4営業日ぶりに反落した。終値は前日比224円11銭(1.01%)安い2万1925円10銭。前日までの3日間で1000円近く上げていたため、個人投資家を中心に利益確定売りや戻り待ちの売りが優勢となった。休場明け20日の米株相場の下落や円高進行を警戒して買いを手控えようという空気が広がった。
春節(旧正月)に伴い、20日はアジアの一部市場が休場だった。海外投資家の参加がやや少なく、売買は低調だった。東証1部の売買代金は概算で2兆2390億円と連日で今年最低を更新した。昨年12月29日以来の低水準だった。売買高も12億3682万株と連日で今年最低を更新した。
JPX日経インデックス400は4営業日ぶりに反落し、終値は前日比134.64ポイント(0.86%)安の1万5581.13だった。東証株価指数(TOPIX)も4営業日ぶりに反落し、12.70ポイント(0.72%)安の1762.45で終えた。
オプション価格をもとに算出し、相場の変動率を示すとされる日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)は一時前日比11%上昇した。日経平均の値動きが荒くなるとの警戒感から、国内機関投資家の一部は買いを見送り上値が重くなった。
東証1部の値下がり銘柄数は949、値上がりは1027、変わらずは90銘柄だった。
ファストリやソフトバンク、ホンダといった主力株は軒並み売られた。富士通は昨年来安値を更新した。SMCやクボタなど機械関連も安い。一方、東ガスや関西電は高い。JR東日本やJR東海も上昇した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕