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10日の東京株式市場で日経平均株価は小幅ながら5営業日ぶりに反発し、前日比36円65銭(0.16%)高の2万3506円04銭で終えた。前日までの4営業日で約800円下落しており、相場の短期的な過熱感がほぼ解消したとの見方から、自律反発狙いの買いが先行した。午後に日銀による上場投資信託(ETF)買いの観測が浮上したことも相場を支えた。ファストリとユニファミマの上昇が目立ち、2銘柄合計で日経平均を約75円押し上げた。
日経平均は下落に転じる場面もあった。トランプ米大統領が9日、米国が9月に発動した中国への制裁関税に中国が報復した場合、残りすべての輸入品に追加関税を課すと改めて述べた。米中貿易摩擦が強まれば中国景気が減速するとの警戒感からファナックやコマツなど「中国関連銘柄」の下げが目立った。ソフトバンクが大幅下落したのも、指数の重荷となった。
JPX日経インデックス400も5日ぶりに反発した。終値は前日比20.26ポイント(0.13%)高の1万5637.94だった。東証株価指数(TOPIX)も5日ぶりに小反発。2.74ポイント(0.16%)高の1763.86で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆6330億円と、東証のシステム障害が発生した9日より少なかった。売買高は13億4506万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1137、値下がりは894、変わらずは79だった。
KDDIとNTTデータが上げ、テルモとトレンドが高い。キッコマンとアサヒも買われた。ユニファミマは「総合スーパー子会社ユニーの全株について、資本業務提携しているドンキHDのグループに売却する方向で最終調整に入った」と伝わり、上場来高値を更新。ドンキHDも大幅高となった。
一方、京セラと信越化が下げた。スズキとヤマハ発が下落し、Jフロントと資生堂も安い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕