東証大引け 14日続伸、歴代最長に並ぶ 下値で押し目買い
20日の東京株式市場で日経平均株価は小幅ながら14日続伸し、前日比9円12銭(0.04%)高の2万1457円64銭で終えた。14日続伸は1960年12月21日~61年1月11日以来約56年9カ月ぶりで、歴代最長記録に並んだ。水準としては96年10月18日以来約21年ぶりの高値。欧州の地政学リスクを警戒した売りが先行したものの、下値では国内機関投資家の押し目買いが入り相場を支えた。
17年4~9月期の決算発表シーズンを前に利益の伸びが期待できる銘柄を中心に国内外の投資家の買いが入った。週末の衆院選を前に、個人投資家の様子見姿勢は強く、利益確定目的の売りが優勢となる場面もあった。スペインの北東部カタルーニャ州の独立問題を巡る欧州政治の不透明感が投資家心理を重くした面もある。
JPX日経インデックス400は10日続伸した。終値は前日比7.02ポイント(0.05%)高の1万5336.31だった。東証株価指数(TOPIX)も10日続伸し、0.60ポイント(0.03%)高の1730.64で終えた。いずれも年初来高値を更新した。
東証1部の売買代金は概算で2兆4705億円。売買高は15億2222万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は890、値下がりは1048、変わらずは93銘柄だった。
MS&ADや東京海上など保険株の一角が買われた。花王やブリヂストン、信越化が上昇し、そろって年初来高値を付けた。値がさ株の東エレクやソフトバンクも高い。一方、アップル関連株の村田製や京セラが下落した。日産自の下げも目立った。住友不やJFE、ファストリが売られた。
東証2部株価指数は3日続落した。東芝が売られた。FDKとサイステップが下げ、朝日インテクとサンユウが上げた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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